お蚕さんから糸と綿と の商品レビュー
人の暮らしを大昔から支えてきた絹。蚕の繭からとれる貴重な生糸、真綿はどうやって作られるのか。餌となる桑の葉づくり、蚕の世話、繭の乾燥、生糸づくり、真綿づくり…。小さな小さな蚕からこれほどすごいものが生み出されること、そこに愛情をこめて丁寧に仕事をする人たちの技術が関わっていること...
人の暮らしを大昔から支えてきた絹。蚕の繭からとれる貴重な生糸、真綿はどうやって作られるのか。餌となる桑の葉づくり、蚕の世話、繭の乾燥、生糸づくり、真綿づくり…。小さな小さな蚕からこれほどすごいものが生み出されること、そこに愛情をこめて丁寧に仕事をする人たちの技術が関わっていること。感動すら覚えます。写真の1枚1枚が美しい。
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一頭のお蚕さんが一生をかけてつくる生糸の量。 消費だけしかしてないけど、こういう生産現場の技術を見ることができて、いい本だなと思いました。 写真も綺麗。お蚕さんにアテレコ?してたりしてそれがかわいらしかった!
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「お蚕さんはすごい生きものだ。 そして、その習性を利用し、さまざまなものを考えついた人の技術と知恵にも驚いた。」 今では数少なくなった養蚕農家の西村さんの日々の作業の様子やまるまると太っていくお蚕さんの成長、繭から糸を紡ぎ方、真綿の作り方などが、とても美しい写真で紹介されている...
「お蚕さんはすごい生きものだ。 そして、その習性を利用し、さまざまなものを考えついた人の技術と知恵にも驚いた。」 今では数少なくなった養蚕農家の西村さんの日々の作業の様子やまるまると太っていくお蚕さんの成長、繭から糸を紡ぎ方、真綿の作り方などが、とても美しい写真で紹介されている。 お蚕さんから生糸や真綿にに生まれ変わっていく過程は、とても神秘的で美しかった。 どの仕事も手作業で、根気のいる仕事。 長い経験から培われた伝統の技。 この技が継承されなくなるとしたら、さみしい。 私が小さかった頃、母の実家では、昔お蚕さんを育てていた。 暗い部屋の中でごそごそ動く音。 当時かなり怖くてその部屋には入れなかった。 今思うと、もう少し観察していたらよかったと思う。 以前勤務していた小学校では、理科の先生がお蚕さんを廊下で飼って、子どもたちに見せていた。 繭になっていくのを見て、子どもたちがとてもびっくりしていたのを覚えている。 “命あるものから、ものが生まれていく“ その過程を美しい写真絵本で、紹介できるといいな。 大西暢夫さんの『ぶたにく』や『おばあちゃんは木になった』『ここで土になる』など、毎回考えさせられる。 『ホハレ峠』も気になっているので、読んでみたい。
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今ではすっかり少なくなってしまった養蚕農家。滋賀県でお蚕さんを育てて生糸を作っている農家と真綿を作っている農家のそれぞれの一年をカメラにおさめた。 知っているようで知らない蚕、いつまで国内で続けていけるのだろうか。
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いい! 写真も美しく、ずっと眺めていたい本 ◯芽吹きの春は、桑の葉もやわらかい。秋の葉は、春よりかたい葉っぱが茂る。 それを食べるお蚕さんのはき出す繊維も、季節によって手触りが変わる。(p8) ☆意識したことすらなかったなあ。 糸に季節の違いがあるなんて。 着物作っていたおばあ...
いい! 写真も美しく、ずっと眺めていたい本 ◯芽吹きの春は、桑の葉もやわらかい。秋の葉は、春よりかたい葉っぱが茂る。 それを食べるお蚕さんのはき出す繊維も、季節によって手触りが変わる。(p8) ☆意識したことすらなかったなあ。 糸に季節の違いがあるなんて。 着物作っていたおばあちゃんに話聞きたかったな。 ◯繭をこのままにしておくと、蛾になったお蚕さんが繭を破って外に飛び出してしまう。 その前に命を止めなくてはならない。(p21) ☆繭が破られると、一本の長い糸にならないから。 そうかあ。蛾はこのまま乾燥して、中で死んでしまうんだね。 そして、これが絹になっていく。 ◯綿花からできている綿を『木綿』。 お蚕さんからできている綿を『真綿』という。(p86) ☆知らなかったなあ。 綿って綿花からだけだと思っていた。
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