みずうみにきえた村 新版 の商品レビュー
素晴らしい手つかずの自然に恵まれた谷間に、何代にもわたって住み続けた私たちの村は、人間が生きていた証しとなるものはすべて、永遠に水の底に沈んで沈んでしまった...私が大きくなってから、パパと私はボートで、埋め立てられた貯水池にに漕ぎだした。パパが船べりに指さして 「見てごらん。あ...
素晴らしい手つかずの自然に恵まれた谷間に、何代にもわたって住み続けた私たちの村は、人間が生きていた証しとなるものはすべて、永遠に水の底に沈んで沈んでしまった...私が大きくなってから、パパと私はボートで、埋め立てられた貯水池にに漕ぎだした。パパが船べりに指さして 「見てごらん。あそこが、お前が洗礼を受けた教会が建っていた場所だ。あれは学校。あれは粉ひき場。もう二度と見ることはないだろう」・・・失われた故郷を慈しむ作家と、コルデコット賞受賞画家が、自然と安らぎに包まれた日々を描いた、愁いに充ちた望郷の詩。
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大好きだった美しい村。大都会の水不足の解消のため、ダムの底に沈むことになった。たくさんの思い出もいっしょに。 バーバラ・クーニーの美しい絵が、失われるものへの悲しさよりも静かな感動をよぶ。1996年の再刊。
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前半で、著者のこどものころの美しいしぜんの環境が描かれ、とても豊かな気持ちにさせてもらえる。 そこで住む人にとってかけがえのない環境が、都会に住む人の都合で水に沈んでしまう。この話はアメリカ東部だけれど、日本や世界各地にこのような話はあるのだろう。多くの人の利便性のために、犠牲に...
前半で、著者のこどものころの美しいしぜんの環境が描かれ、とても豊かな気持ちにさせてもらえる。 そこで住む人にとってかけがえのない環境が、都会に住む人の都合で水に沈んでしまう。この話はアメリカ東部だけれど、日本や世界各地にこのような話はあるのだろう。多くの人の利便性のために、犠牲になった環境を想う。
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