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「馬」が動かした日本史 の商品レビュー

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2020/09/19
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2020/09/18:読了 面白かった。 関東、東北の歴史を考える場合、商品としての「馬」、武器としての「馬」の、2つの面を見ないと、古墳時代の巨大な古墳や、蝦夷と大和の関係、鎌倉幕府以降の武士などが、理解できないのがよく分かった。蝦夷が強かったのは、モンゴルの騎馬軍団のように、馬を操り弓を引いていたから、とてつもなく強かったというのは納得。 2020/09/16 読んでいる途中だが、かなり面白い。 古墳時代に馬の飼育が始まり、最大の馬の産地である群馬や宮崎に巨大古墳が生まれたのは、好景気になったことと、馬が沢山いることの運搬力がかんけいしている

Posted byブクログ

2020/05/05

地道な調査活動と日本馬の歴史が満載。そして、日本の牧場の発展史や日本という風土と馬の関係は良く判る。 少し残念なのは物流交通システムとしての馬についてがあまりないのがさみしい。

Posted byブクログ

2020/04/21
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日本の馬は小柄だが決して弱い馬ではなかった。粗食に耐え頑健で凶暴、馬にも人にも噛みつく、すぐ馬同士が喧嘩する。。。おとなしくて繊細なサラブレッドとはかなり違う。 ●馬は相当の急斜面を登れる。半島から馬が渡来して古墳づくりにも活躍したのではないかとの説。たしかに城跡などの幅広階段も馬が上り下りしやすい形状なのかもしれないと思った。 ●朝鮮半島では意外にも馬が広まらなかった。19世紀時点でも馬の数は日本に比べてかなり少ない。単純に馬の生育に適した土地が少なかったのだ。一方で日本は馬の生育に適した土地が広がっており、渡来した馬は日本で爆発的に増えていった。 ●現存する日本固有馬は侍が乗った馬の子孫ではない。侍が乗った馬は明治時代に改良されて消滅してしまった。江戸時代は自然の中で放牧され自然淘汰を生き残った馬こそが良馬とされた。日本の馬が凶暴だったという記述はあちこちにあるが、武士はそれをよしとしていた、それを望んでいて、それを乗りこなすことこそが武士であり、また凶暴な馬に戦闘力をも期待していたというところがなかなかなるほどだった。馬を去勢して完全制御する西洋とは180度違う発想が侍の乗馬だったのだ。源頼朝の名馬はどこが名馬かというと巨体で飛び切り凶暴なところだった。鐙は日本だけ独特の形状で、それも凶暴な馬を乗りこなすためのつくり。 ●この本にはないが馬の蹄鉄が日本にはないので藁の靴を履いていたとか、庶民は馬にほぼ乗れなかった、技術がなかった、とくに西日本、とかそういうのも。 ●土の分布で馬の生育に適した地域がわかる。森になりにくい草原。古来の馬産地と一致している。 ●蝦夷は乗馬がうまかったが、蝦夷の馬は朝廷などが飼育していた馬が野生化して東北へ移動したものだろうと。蝦夷の培った乗馬技術が武士に伝わり武士の時代へとつながっていった、これは『武士の起源を解き明かす』とも一致した感じ。武士の乗馬技術は当時は特殊技能であって、それがどこからきたかというと蝦夷。坂上田村麻呂、藤原秀郷など。

Posted byブクログ

2020/02/13
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<目次> 序章   「馬の日本史」のはじまり 第1章  関西~巨大古墳と武士の文化 第2章  九州~火山と馬産地 第3章  関東~なぜ鎌倉に武士政権が誕生したのか 第4章  東北~南部馬、その栄光と悲劇 終章   将軍の牧を駆けぬけた野馬たち <内容> 歴史ライターによる、日本の馬の歴史。学者でない分、自由な推理を働かせ、面白い分析も多々ある。特に「黒ぼく土」の分類と馬の生産の関係など、なかなかスリリングだ。

Posted byブクログ