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紙の城 の商品レビュー

3.3

14件のお客様レビュー

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2020/03/06

ストーリーももちろん新聞の存在意義が分かりやすく説明されていて興味深く一気に読んでしまった。 一方で、若い人が読んだとしたら、また若い人がこのテーマで書いたとしたらどんな風になるのだろうと気になった。

Posted byブクログ

2020/02/29

もし、私たちの生活から"新聞"がなくなったら?躍進著しいIT企業による東洋新聞社の買収宣告。"ウェブファースト"を掲げ、新聞の価値を根底から揺さぶる彼らの目的は何か。 長い間、第四の権力機関としてその栄華を誇った新聞社。しかし近年では、若者...

もし、私たちの生活から"新聞"がなくなったら?躍進著しいIT企業による東洋新聞社の買収宣告。"ウェブファースト"を掲げ、新聞の価値を根底から揺さぶる彼らの目的は何か。 長い間、第四の権力機関としてその栄華を誇った新聞社。しかし近年では、若者の活字離れやウェブニュースの利便性などにより、その存在価値は弱くなっている。生き残る手段は作品内にある通り、「論じる新聞」化だろう。ウェブニュースには無い奥の深い記事は、紙にしかできない。

Posted byブクログ

2020/02/16

なんだかよくわからないストーリーだった。IT会社が何をしようと思っていたのかもいまいちピンとこず。ラストも???。安芸さんも新聞が生き残るために選んだのだろうけれど…。もう少し丁寧にその心情や決意を描いてほしいなぁと思ってしまった。どんどん新聞購読者が減っている今、従来通りでは本...

なんだかよくわからないストーリーだった。IT会社が何をしようと思っていたのかもいまいちピンとこず。ラストも???。安芸さんも新聞が生き残るために選んだのだろうけれど…。もう少し丁寧にその心情や決意を描いてほしいなぁと思ってしまった。どんどん新聞購読者が減っている今、従来通りでは本当にいつかなくなってしまうのかもしれない。生き残っていくためにどうするかを真剣に考えていかないと、本当にまさかなことが起こるのかもしれないという問題意識のもとの作品だということはわかった。 もっと記者の顔がわかる記事をとかいうことには賛同する。それにウェブではなく、紙であることもやはり大事なことのように思う。ウェブではどうしても自分の興味のあるニュースしか見られない。なぜなら検索をするだろうから。でも、紙媒体の良さは、興味のないこと、知らないことにも気づけるということ。スクープよりもじっくり取材して、その記者なり新聞社なりの視点で切り取ることを大事にしてほしいなと思いながら読んだ。

Posted byブクログ

2021/01/13

IT企業による新聞社買収が題材。新聞社の問題点や生存戦略、Web媒体との攻防等【読み物】としては興味深く楽しめたが、小説としてはどうだろうか。登場人物は作中を生きるキャラクターというより、元新聞記者である著者なりの見解や展望を述べる代弁者という印象が強い。これ自体は【作家性】で片...

IT企業による新聞社買収が題材。新聞社の問題点や生存戦略、Web媒体との攻防等【読み物】としては興味深く楽しめたが、小説としてはどうだろうか。登場人物は作中を生きるキャラクターというより、元新聞記者である著者なりの見解や展望を述べる代弁者という印象が強い。これ自体は【作家性】で片付く話だが、どこか傀儡的な人物造詣に魅力を感じ難かった。私自身、正にニュースはネットで済ませる類の人間なので、利便性を上回る優位性を紙の新聞に見出すのは中々難しい。レガシーメディアが本格的な岐路に直面していることを実感させられる。

Posted byブクログ