LIFE3.0 の商品レビュー
前半は大変興味深く面白く読めたが、後半になるにつれて難解に。睡魔と戦いつつなんとか読み終えた。どうなるかはわからないが、未来を楽しみにしておこうと思う。
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AIが与える影響、我々が知能に対してどう対応すべきかがよく分かる本であった。知能爆発、AIシステム、シンギュラリティ、ニューラルネットワーク、AI兵器、AGI,インフレーション、知的生命体、エントロピー、意識とは、、これからの時代に必要となる考え方なので吸収していきたい。
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時代的にまだ機械学習やディープラーニングだったような気がするが、生成 AI が出てきている今でも使える本。 AI が進んだ世代において、人とは何かということを自問するために良いのでは?。
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図書館借りして読んだが、話題が多岐に渡るので手元に残しておくと振り返りやすいなーって思う本。 しかし、AIの安全性を今から議論していくべきという明るい未来を目指した取り組みには同感であります。
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人工知能のブームで山ほどの本が出ているが、少し前の本ではあるが、バランスよく大きな目配りのされた本である。 熱力学第二法則と生命の関係が書かれた、第7章がわたしにはハイライト。 アシロマAI原則を踏まえた「留意を伴う楽観論者」として未来をつくりたい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
『Life 3.0: Being Human in the Age of Artificial Intelligence』は、MIT教授であるマックス・テグマークによって書かれた本で、人工知能(AI)が人間と社会に及ぼす潜在的な影響について考察しています。本書は以下のような主要なポイントを提起しています。 生命の進化: テグマークは、生命を3つの段階に分けて説明しています。Life 1.0(細菌など)は、自分のハードウェア(遺伝子)しか変更できません。Life 2.0(動物や人間)は、ハードウェアとソフトウェア(学習、文化)の両方を変更できます。Life 3.0(人工知能)は、自らのハードウェアとソフトウェアをデザインし、改良できる存在として定義されています。 AIの未来: 人工知能は急速に発展しており、未来の社会や経済、政治に大きな影響を与える可能性があります。AIが人間の労働を置き換えることで、雇用や収入格差などの問題が深刻化する恐れがあります。一方で、AIの発展は、疾病や貧困の撲滅、環境問題の解決など、人類にとって重要な課題にも貢献できるでしょう。 超知能: いずれAIは人間を超える知能を持つ可能性があり、その結果として、人間のコントロールを超える危険性が指摘されています。このため、AIの発展とともに、倫理的な指針や安全対策を考慮して開発を進めることが重要です。 AIの価値観: AIは我々がプログラムした通りに動作しますが、その価値観や目的が人間のものと一致しない場合、予期しない結果や問題が生じる可能性があります。そのため、AIの開発においては、人間の価値観や目的を適切に反映させることが重要です。 人類の選択: 人工知能の発展は、人類の未来に大きな影響を与えることが確実です。私たちは、AIの可能性を最大限に活用しつつ、リスクを最小限に抑えるために、どのような選択をすべきかを慎重に考える必要があります。それには、国際的な協力や規制、倫理的なガイドラインの策定、教育や研究の推進が重要です。AIを人類全体の利益に役立てるために、科学者、政策立案者、企業、市民が協力して取り組むことが求められています。 総じて、『Life 3.0』は、AIの発展がもたらす様々な潜在的なリスクやチャンスを明らかにし、その未来をどのように形作るべきかについて深く考察しています。この本は、技術革新と人間の進化に関心がある人々にとって、興味深く貴重な洞察を提供しています。
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宇宙から意識まで、科学的な考察がたまらなく知的好奇心を掻き立てる。量子力学の専門書を読みたくなった。 AIによって仕事がなくなる可能性は否定できない。しかし、仕事がなくなること自体が問題ではなく、仕事によって得られるもの、収入と生きる目的、が喪失されることだ。AIの普及により低...
宇宙から意識まで、科学的な考察がたまらなく知的好奇心を掻き立てる。量子力学の専門書を読みたくなった。 AIによって仕事がなくなる可能性は否定できない。しかし、仕事がなくなること自体が問題ではなく、仕事によって得られるもの、収入と生きる目的、が喪失されることだ。AIの普及により低雇用社会になったとしても、富を再分配したり、生きがいを見出せるような社会ネットワークやコミュニティを形成するなど、人が幸福になれるための政治的介入があってもいい。なるほど、AI研究者だけでなく社会学、心理学の専門家も交えるべきな話だが、AI研究者達がこうした社会的、倫理的側面を強く考える点は人徳に溢れ高い教養があるんだなーと思う。 この本では未来を論ずることが、その中でひとつ明確に認識できたことがある。過去つまり歴史を学ぶことは未来を考える上で重要だ。過去がわかったからといって未来を予測することはできない。しかし、過去がわかると現在我々がどのような変遷を経てきたのかが分かり、未来が少なくとも現在の価値観や技術を踏襲することはないということを強く意識づけられる。この考え方は聞くと当たり前のようだけど、我々が普段思考する際は無意識の前提として遠い未来を最新の現在というフィルターを通してしかみていない気がする。
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生命形態:感覚器で情報収集・処理し・反応決定=知的エージェント ライフ1.0は約40億年前・ライフ2.0(人間)は約10万年前・ライフ3.0は次の世紀? デジタルユートピア論者・技術懐疑論者・有益AI運動の活動家 自らのハードウェアとソフトウェアを進化させる生物学的段階(ライフ1...
生命形態:感覚器で情報収集・処理し・反応決定=知的エージェント ライフ1.0は約40億年前・ライフ2.0(人間)は約10万年前・ライフ3.0は次の世紀? デジタルユートピア論者・技術懐疑論者・有益AI運動の活動家 自らのハードウェアとソフトウェアを進化させる生物学的段階(ライフ1.0)→学習を通じて自らのソフトウェアをデザインできる文化的段階(ライフ2.0)→自らのハードウェアもデザインできて、自身の運命を司ることのできる技術的段階(ライフ3.0)最小限の倫理的原理:功利主義・多様性・自主性意識・継承性
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この本では、AIが人よりも、優れた能力をもち、みずからAIを設計する能力を獲得するだろう将来を視野に入れる。その事態に陥ったとき、AIの能力は、人間の知能をはるかに凌駕しているだろう。そのようなAIの存在することが予測される未来、人はどのような生活を送っているのだろう。もし、この...
この本では、AIが人よりも、優れた能力をもち、みずからAIを設計する能力を獲得するだろう将来を視野に入れる。その事態に陥ったとき、AIの能力は、人間の知能をはるかに凌駕しているだろう。そのようなAIの存在することが予測される未来、人はどのような生活を送っているのだろう。もし、このようなAIをだれかが恣意的に利用できたとしたら、専制は簡単だろう。だが、もしAIが人を要らないものと判断したなら?また、人が機械にみずからをアップロードしたとき、機械が意識のクオリアをもち得なければ、それははるかに長い寿命を得たつもりでゾンビ化した機械人間が存在する、ということになる。ただ、技術というものを考えたとき、宇宙の広さと、人間の物理的限界を考えると時間を克服するには、電波で送れる情報と、優れた能力をもつAIなしで何光年はなれた宇宙で、資源を手に入れるのは、難しい。社会の変化に備える必要があると、筆者はいう。アシロマ宣言つき。
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本書で言うライフのバージョンの定義は、以下の様なものらしい。 1.0 生きているうちに自らのハードウェアもソフトウェアも設計し直す事はできない。どちらもDNAによって決まっており、何世代にもわたる進化によって変化するのみ。 2.0 自らのソフトウェアの大部分を設計し直すことができ...
本書で言うライフのバージョンの定義は、以下の様なものらしい。 1.0 生きているうちに自らのハードウェアもソフトウェアも設計し直す事はできない。どちらもDNAによって決まっており、何世代にもわたる進化によって変化するのみ。 2.0 自らのソフトウェアの大部分を設計し直すことができる。(人間) 3.0 自らのソフトウェアだけでなくハードウェアも大幅に設計し直すことができ、何世代もかけて徐々に進化を待つ必要はない。 著者は、マックス・テグマーク氏。MITの教授で、理論物理学者という肩書きを持つ。AIの安全な研究を推進するための非営利団体FLI Future of Life Instituteの共同設立者。肩書きも活動も素晴らしいのだが、本書を読むと逆に何かを感じてしまう。未来予想って、天才の十八番と言うか、自説への誘導みたいなのも感じてしまうのだ… きっとこの本は、20年後、30年後に評価がはっきりする類いの本だと思う。 対象とする読者は、AI好き、未来予想好きの人かな。500ページ弱の分量を最後まで読み切れるのは。
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