世襲人事 の商品レビュー
実在した人物をモデルとした生保業界のビジネス小説。創業家の家柄で社長が父で、跡取りの後継者と目されながら商社より強引に引き抜かれた主人公・厳太郎が、生保業界で奮闘する物語。自ら進んで泥をかぶる役割に飛び込み、当初懐疑的であった周囲からの信頼を勝ち取っていく。常に爽やかで、部下想い...
実在した人物をモデルとした生保業界のビジネス小説。創業家の家柄で社長が父で、跡取りの後継者と目されながら商社より強引に引き抜かれた主人公・厳太郎が、生保業界で奮闘する物語。自ら進んで泥をかぶる役割に飛び込み、当初懐疑的であった周囲からの信頼を勝ち取っていく。常に爽やかで、部下想い。理想の上司と言えるが、無理がたたり最後は身体を壊してしまう。 熱いビジョンを語り、その実現に全力を注ぐ。まさに仕事に生きる姿は美しいが、今後はこのような働き方は良しとされないだろう。 ただし、美しく生きること自体はいつまでも理想とされるだろう。
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広岡厳太郎(日本生命 弘世源太郎)の人物像は、今の我々が求めている「理想の上司像」そのものである。 時代背景や職種は違えども、明朗闊達、平身低頭でありながらリスク管理をしながら、強いリダーシップを持ち続ける姿は読み手までも引き込まれた…故広岡厳太郎 新しき酒は新しき革袋盛れ!
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世襲人事でありながら、現場主義を貫き仕事に邁進する中年の姿を、おそらく昭和の実話に基づき描いた作品。 読みごたえはありましたが、何が言いたいのか、それが分かりにくいことが残念でした、ら
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高杉作品は疲れた時に一気読みするのにすごくいい! この作品もいつもながらに楽しめました。しかし実在モデルがいたとは。また生き方学ばせてもらいました。
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読みやすい。と同時に話に奥行きが余り感じられなかった。 印象としては、序盤で大風呂敷を広げてはみたものの、途中で方向転換を余儀なくされ(それが著者の都合であったのか、連載していたのであるならば雑誌なり新聞なりの都合であったのか)、慌てて物語を終結に持って行った様な感じ(続編の「腐...
読みやすい。と同時に話に奥行きが余り感じられなかった。 印象としては、序盤で大風呂敷を広げてはみたものの、途中で方向転換を余儀なくされ(それが著者の都合であったのか、連載していたのであるならば雑誌なり新聞なりの都合であったのか)、慌てて物語を終結に持って行った様な感じ(続編の「腐敗生保」は当時の消化不良の解消の為か?) 主人公はヒーロー足りうる可能性があっただけに惜しさが残る。 出張帰りの飛行機なり新幹線で読むのにオススメ。 水嶋書房住之江店で購入。
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【生保業界に新風を巻き起こした青年実業家を描く】社長の父親に乞われ、商社から大手生命保険会社に転職した広岡。その人柄と能力で信頼を得て、新機軸を打ち立てる彼を襲う悲劇とは?
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