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100分de名著 貞観政要 呉兢(2020年1月) の商品レビュー

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2023/12/05

『貞観政要』とは、唐の第二代皇帝、太宗・李世民とその臣下たちとの問答を、呉兢という歴史家がまとめた書物です。この書物が、2020年1月に「NHK100分de名著」という番組で取り上げられました。本書はそのテキストです。著者は、ゲスト講師の出口治明さん。テキストを買って番組を録画し...

『貞観政要』とは、唐の第二代皇帝、太宗・李世民とその臣下たちとの問答を、呉兢という歴史家がまとめた書物です。この書物が、2020年1月に「NHK100分de名著」という番組で取り上げられました。本書はそのテキストです。著者は、ゲスト講師の出口治明さん。テキストを買って番組を録画しておいたのを、放送からもうじき4年経とうという今、ようやく読んで視聴いたしました。 『貞観政要』についてはもちろん、時代背景や、太宗・李世民という人物、また魏徴や房玄齢といった臣下たちのことなど、すっっっごく勉強になりました。帝王学(リーダー論)として読み継がれてきた書物ですが、ここに書かれていることはもう普通に人として必要な、大事な心得だと思います。番組内でも、現代でも通用するし一般家庭にも十分あてはまる、とMCのお二人が話していました。 人間は感情の動物だから、ここに書いてあることを実行するのはかなり難しい。でもしっかり自分を律し、敵の内部にいた人間でも能力を認めれば起用し、諫言を制度化した太宗は、やはりもともと器の大きい人物だったのでしょう。それでも欲と情に負けてしまいそうになるところに、人間らしさが垣間見えます。 リーダーとは、組織を運営するための機能のひとつで、たまたま割り当てられた役割にすぎず、決して人間的に偉いわけではない、ということ、肝に銘じておきます。

Posted byブクログ

2022/01/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

番組で初めて出口治明さんのことを知り、話の分かりやすさと謙虚な人柄がとても魅力的だったので このテキストを読んでみました。 貞観政要なんて全く知らない本だったのに 現代にも通用する普遍的な内容でとても勉強になりました。 諫言が重要なことは勿論で ただ諫言するだけではなく君主の面子を潰さないよう工夫する必要がある。 その為に本を読み、互いが知っている共通テクストを用いると諫言も腹落ちしやすくなる。 出口さんの「人間ちょぼちょぼ主義」は 謙虚な気持ちにさせてくれますね。 人間は個人間で大きな差はないし、いくら能力があっても1人では大きなことは出来ない。 チームで協力しようという気になる。 ただリーダーに向けた本ではなく 部下に対してもリーダーにどう接するかべきかが説かれている。 諫言... どこかの政府に対しても刺さる言葉ですね。

Posted byブクログ

2022/01/05

100分de名著はとても分かりやすい。貞観政要のエッセンスをその名の通り100分の読書で教えてくれる。 個人的に印象に残ったのは、人の器は大きくならないことと、創業に強い人と守成に強い人は違うということ。 自分はどのくらいの器か?自分は創業と守成のどちらに適性があるか?問うと...

100分de名著はとても分かりやすい。貞観政要のエッセンスをその名の通り100分の読書で教えてくれる。 個人的に印象に残ったのは、人の器は大きくならないことと、創業に強い人と守成に強い人は違うということ。 自分はどのくらいの器か?自分は創業と守成のどちらに適性があるか?問うと未来が見えてくる。 誰が読んでもどこかが心に響くんじゃないか。

Posted byブクログ

2022/01/02

漢文で模擬試験などに出題されていたため興味をもった。その内容は今も通じるリーダー論であり、臣下の一人である魏徴がまるで主人公のようなアツい諫言を連発する様子が読んでいて気持ちが良い。

Posted byブクログ

2021/11/12

リーダー、フォロワー の理想的な振舞いが 描かれており大変ためになった。面白い。 課題として、 良い意見の無いフォロワーの場合の対処法、 無能なリーダーの場合の対処法、 これらが知りたくなった。

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2021/01/13

唐の第2代皇帝太宗が治めた貞観期は、理想的な政治が行われた時代でした。 その政治の神髄『貞観政要』は、その後の皇帝も読んでいきました。 日本では、徳川家康や明治天皇が愛読したという古典です。 優れたリーダーの資質、強い組織をいかに作り、継続させるかなど、古典ながら現代にも十分通じ...

唐の第2代皇帝太宗が治めた貞観期は、理想的な政治が行われた時代でした。 その政治の神髄『貞観政要』は、その後の皇帝も読んでいきました。 日本では、徳川家康や明治天皇が愛読したという古典です。 優れたリーダーの資質、強い組織をいかに作り、継続させるかなど、古典ながら現代にも十分通じるところです。 自分の器を劇的に大きくすることはできない。しかし、器が大きくならなくても、自分の器の容量を増やす方法はあります。それは、器の中身を捨てることです。器に入っているものを全部捨てて、空っぽの状態にする。言い換えれば、自分の好みや価値観など、こだわっている部分をすべて消してしまうのです。自分が築きあげたと自負する仕事観や人生観、自分は正しいという思い込みなどを、いったんすべて捨てて、無にしてしまう。頭の中をゼロの状態に戻すことができれば、器が大きくならなくても、新しい考え方を吸収し、自分を正しく律することができるはずです。 ー 30ページ

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2020/05/24

子育てしている私にも当てはまる。リーダーとしての役割。太宗のように謙虚で、きちんと話の聞ける親になりたい。 仕事経験がある身としては、反省するばかりだし。 早く知りたかったの思います。 私の下についてきた方ごめんなさい キャラ的には太宗も凄いけど、魏徴のファン。 魏徴の様に上司に...

子育てしている私にも当てはまる。リーダーとしての役割。太宗のように謙虚で、きちんと話の聞ける親になりたい。 仕事経験がある身としては、反省するばかりだし。 早く知りたかったの思います。 私の下についてきた方ごめんなさい キャラ的には太宗も凄いけど、魏徴のファン。 魏徴の様に上司に接していきたい。

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2020/03/29

貞観時代の政治要諦(じょうがん) 出口治明(でぐちはるあき)ライフネット生命創業者 30歳ごろ初めて部下を持った時に読んだ座右の書 時代背景 6世紀、隋王朝が約40年でほろんだあと、統一した唐を立ち上げた太宗の話 太宗(李世民):中国歴史の1千人の皇帝の中で一二を争う名君 ...

貞観時代の政治要諦(じょうがん) 出口治明(でぐちはるあき)ライフネット生命創業者 30歳ごろ初めて部下を持った時に読んだ座右の書 時代背景 6世紀、隋王朝が約40年でほろんだあと、統一した唐を立ち上げた太宗の話 太宗(李世民):中国歴史の1千人の皇帝の中で一二を争う名君 第1回 優れたリーダーの条件 ①諫義太夫(諫言を役目とする)を置いた ②部下に仕事を任せた以上、目をつむる能力は必要 一人がコントロールできるのは10人まで 権限を委譲しないと組織は大きくならない 第2回 判断の座標軸を持て 公平性:今の仕事、過去のキャリア、将来の希望以外の人事部データを消すことで、年齢・性別などによる偏見をもたせない。 ルールを作ったら上の人間が従う、例外を作らないこと。 ルールはシンプルにしないと解釈に幅が生じる。「自分がやられたらいやなことはしない」といったしつけ。 能力をベースに登用することが重要 第3回 チームの力を鍛える リーダー:少数主義(制限があったほうがうまくいく)。攻めに強い人、守りに強い人を状況に応じて臨機応変に組織を編成するのがリーダーの役目。同じような人材を集めず、部下の個性を認めて適材適所に配置する。 部下:諫言に努める。上司のメンツをつぶさない言い方。事実を確認する言い方。上司に気づきを得てもらい身を正してもらう。 第4回 組織をどう持続させるか トップの辛さ:分からないことでも決めなければいけない。誰かに相談できない。孤独に耐える強さ。 トップに求められる条件:正直さが求められる。部下がついていく。 最期:後継者選定後、自分を律し続けることができなくなり贅沢に走ってしまうが、有終の美を飾るために初心にかえるよう臣下から諫言を受ける。

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2020/03/06

NHKの『 100分de名著 』は、読書好きにはたまらぬ番組。良く見るがゲストにより落差が激しい。 今回のゲスト、出口治明氏はビジネス経験も豊富であり具体例が多く分かりやすい。 番組テキストである本書も何度か読み返し咀嚼したいと思う。 同じ出口氏の角川新書の本も読んでみたい。

Posted byブクログ

2020/02/21

リーダー論ということで、テレビに合わせて購入。テキストを読むのは随分遅れてしまった。テレビのサポートなので、印象に残ったところだけ。 ・器が大きくならなくても、自分の器の容量を増やす方法…は、器の中身を捨てることです。…自分の好みや価値観など、こだわっている部分をすべて消してし...

リーダー論ということで、テレビに合わせて購入。テキストを読むのは随分遅れてしまった。テレビのサポートなので、印象に残ったところだけ。 ・器が大きくならなくても、自分の器の容量を増やす方法…は、器の中身を捨てることです。…自分の好みや価値観など、こだわっている部分をすべて消してしまうのです。自分が築き上げたと自負する仕事観や人生観、自分は正しいという思い込みなどを、いったんすべて捨てて、無にしてしまう。 ・人の上に立とうとする人間は、いつも元気で、明るく、楽しい表情をしているべき…上司がムッとしていて、その職場が楽しくなるでしょうか、部下はのびのびと仕事ができるでしょうか。…温和な笑みを湛えていても、威厳のある人はいくらでもいます。 ・九徳 ①寛にして栗(寛大ながら、不正を許さない厳しさ) ②柔にして立(柔和、しかしなるべきことはやり遂げる) ③ゲン(原の下に心という漢字)にして恭(真面目だが、尊大でなく丁寧) ④乱にして敬(事態を収束させる能力がありながら、謙虚) ⑤ジョウ(手偏に憂う)にして毅(威張ったりしないが、強い芯を持つ) ⑥直にして温(率直だが、温かい心を持つ) ⑦簡にして廉(細かい点には拘泥しない、清廉潔白) ⑧剛にして塞(ソク)(剛健だが、心が充実) ⑨キョウ(弓偏に一田一田)にして義(いかなる困難でも正しいことをやり遂げる強さを持つ) #100分de名著 #貞観政要 #太宗 #李世民 #出口治明

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