看板建築図鑑 の商品レビュー
明治末期〜昭和初期にかけて我が国に広く普及した看板建築の事例集。 今となってはとっくに失われた近代建築特有の装飾により、自身の店舗を限られたリソースでいかに豪勢に見せるかといった我が国特有の「看板建築」の好例たちを紹介している。 分かりやすく大規模で華やかな銀行建築は、全国各所で...
明治末期〜昭和初期にかけて我が国に広く普及した看板建築の事例集。 今となってはとっくに失われた近代建築特有の装飾により、自身の店舗を限られたリソースでいかに豪勢に見せるかといった我が国特有の「看板建築」の好例たちを紹介している。 分かりやすく大規模で華やかな銀行建築は、全国各所で残り、よく利活用されているものの、看板建築はその数が著しく減っており、本書に記録のある建物でさえ失われているような状況。 看板建築が注目をあつめ、保存とともに時代に合わせた利活用がなされるべく切に願う。
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看板建築って何? 表紙には、小樽や弘前で見たことがある、その地方を代表する重厚な銀行の建物をスケールダウンした様な建物が描かれている。(ちょっと長い) でも建物には、小売店の様な屋号が記載されている。 これって映画で使われるマットペインティングの一種? あるいは大きな板に家を書い...
看板建築って何? 表紙には、小樽や弘前で見たことがある、その地方を代表する重厚な銀行の建物をスケールダウンした様な建物が描かれている。(ちょっと長い) でも建物には、小売店の様な屋号が記載されている。 これって映画で使われるマットペインティングの一種? あるいは大きな板に家を書いて、幾つも並べて街並みを 構成する映画の大道具? 表紙だけでも色々の考えを巡らせることができる。 看板建築ってwikipediaによれば、有体に言えば資金の乏しい小売業者が、店のファサードのみを豪華にして見栄えをよくしてものの様だ。 最初に紹介されたものは、住居兼用店舗の様だ。 資金に乏しいとは言え、かなり凝った作りの様にも思える。 残念ながら我が兵庫県には紹介例がない。 すっ飛んで行って、現地確認をしたいが近隣にはない。 ただ、旧佐原市(現香取市)や川越市に入ったことがあるので、無意識に見ていたかもしれない。 彦根市もそうかもしれない。 123ページの富山県富岡市は、高岡市の間違いだろう。 富岡市は、群馬県だ。富岡製糸場のあるところだ。 本書で一番興味が湧いたのは、写真でとった看板建築をPCに取り込みどのようにイラスト化していったか。 JW-CADやPHOTOSHOPを駆使して、 イラストに仕上げている工程に関心を持った。 でも、全体として同じようなトーンのイラストが続き、 極端に言えば、みんな同じように見えてしまう。 そこまでで、それ以上の興味が湧かなかった。 本自体は、資料として丁寧にまとめられているように思う。でも、そのために現地なり、江戸東京たてもの園に 活きたいとは思わない。 当方の興味は、尽きた。
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発売前からTwitterで話題! 昭和初期頃に建てられた日本全国約60点の看板建築を詳細な解説を加えたイラスト図鑑。
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