1187年 巨大信仰圏の出現 の商品レビュー
1187年をひとつの区切りとして、中東・インドのイスラム教圏と、東南アジアの仏教圏の拡大、と十字軍を述べた歴史の転換期4巻。 この時代に形成された宗教圏が現在まで続き、繁栄と戦乱の根幹にあると思うと大きな大きな節目であったと思います。 信仰の是非でなく、宗教を利用して影響力を増...
1187年をひとつの区切りとして、中東・インドのイスラム教圏と、東南アジアの仏教圏の拡大、と十字軍を述べた歴史の転換期4巻。 この時代に形成された宗教圏が現在まで続き、繁栄と戦乱の根幹にあると思うと大きな大きな節目であったと思います。 信仰の是非でなく、宗教を利用して影響力を増した国家が、その時々で各地域で覇権をとり、現在まで続く地域性を作り上げたという動きが、同時期に世界で起こっていたということは興味深い。 こういう偶然とは言い切れない何かを解き明かそうとするのが、歴史を学ぶ上では大事なことで、大変難しいこと。新たな資料が見つかれば変わるだろうし。 歴史好きではあるけども、あくまで歴史小説好きな自分としては、少しずつでも知見を深めていきたいものです。「見」の方なかなか得られないけども。 そこを学ばず安易に陰謀論に飲み込まれないとようにしないとな、というのはコロナ禍で思ったことかな。 ワクチン接種でマイクロチップ埋め込まれてしまう、とかね。牛痘接種で牛になってしまう、と騒いでいた頃と変わっていなんだなと呆れました。うつ、うたないは個人の裁量だとしても、そんな理由はないよなぁ。 フィクションとしての陰謀論は大好きですが、それはそれとしないと。 内容と合っていない感想ですが、歴史を学ぶ意味はそんなところにもあると思うのです。そのためには、多くのものに触れないといけないです。
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セルジュクトルコにおけるイスラムの分岐や、十字軍とイスラムなど、各章は興味深く読めた。けどサブタイトルの「巨大信仰圏の出現」がしっくりこない。巨大国家である中国にこのテーマは当てはまらない。代わりに唐宋変革を持ってきているけど、宗教とは違うしね。ちょっと苦しいかな。
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