奇妙な死体のとんでもない事情 の商品レビュー
一人一人のご遺体とその遺族たちに真摯に向き合い、寄り添ってきた方なのだなと、この本を読んでそう感じました。
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何しろ2万体の解剖経験のある先生なので、一件ごとの紹介スピードが速い速い。印象に残ったのは腸重積の手術ミスで殺人罪になった医者と、別件の裁判で法廷で個人攻撃してくる弁護士。 法医学の理論は変わらないという言葉でドラマ・アンナチュラルを思い出した。
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死体と向き合い続けて40年の法医学・巽信二先生の著書 小説やドラマで監察医は事件の真相を解明していくのだけど、現実は一筋縄でいかないことが多いそう。 「法医学者は人の死の説明責任者」という巽先生の人に対する愛と遺族への思いを感じる本でした。 ドラム缶殺人で殺人を立証するため...
死体と向き合い続けて40年の法医学・巽信二先生の著書 小説やドラマで監察医は事件の真相を解明していくのだけど、現実は一筋縄でいかないことが多いそう。 「法医学者は人の死の説明責任者」という巽先生の人に対する愛と遺族への思いを感じる本でした。 ドラム缶殺人で殺人を立証するために脳のCTをとる 2年前のバイク事件が殺人事件だったことを胃のびらんで立証する 紙おむつ型のやけどのある赤ちゃんの声なき虐待の訴え ウジ虫の成長で殺人の日時を探る 死体の胸郭に残ったカステラ大のプランクトンの塊が意味するもの… など… どの事件の真相も驚きの内容 そして、ラストの章で巽先生が語った「死ぬまで生きることの大切さ」は、生と死に真摯に向き合い続ける先生の言葉だけに非常に深く感銘を受けました!
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法医学者の仕事についての本だから遺体がたくさん出てくるけど、不思議と怖いとかそんな気持ちにはならなかった。運び込まれた、あるいは現場にあるままの遺体を丁寧に調べ、難しい例でも諦めず少しの手がかりからその人の死んだ原因、状況を明らかにしようとするその姿勢に、頭が下がる思い。 多くの...
法医学者の仕事についての本だから遺体がたくさん出てくるけど、不思議と怖いとかそんな気持ちにはならなかった。運び込まれた、あるいは現場にあるままの遺体を丁寧に調べ、難しい例でも諦めず少しの手がかりからその人の死んだ原因、状況を明らかにしようとするその姿勢に、頭が下がる思い。 多くの死に向き合ってきたからこそ「生きる」とはどういうことか、人一倍考えるのだろう。最後の章もとてもよかった。
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文中に法医学者は他の医師に比べて感謝されることがないと書いてましたが、そんなことはない、とても大事で尊敬する仕事だと思いました。 特に乳児や震災の話では切なくて泣けてきました。突然の死に遭遇したらどうしようもなく打ちのめされることだと思いますが、著者のような丁寧で正確な仕事と温か...
文中に法医学者は他の医師に比べて感謝されることがないと書いてましたが、そんなことはない、とても大事で尊敬する仕事だと思いました。 特に乳児や震災の話では切なくて泣けてきました。突然の死に遭遇したらどうしようもなく打ちのめされることだと思いますが、著者のような丁寧で正確な仕事と温かな解釈で遺族の方を導いてくださると一筋の光になるのだと思います。
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法医学者が死体や"生"について語る書籍を何冊か読んできましたが、個人的に本作が一番分かりやすく纏められており、新たな気付きを得られました。 著者の文章は読みやすく、且つ内容も興味深いものばかりだったのでさらりと読めてしまった 死に対峙している法医学者だから...
法医学者が死体や"生"について語る書籍を何冊か読んできましたが、個人的に本作が一番分かりやすく纏められており、新たな気付きを得られました。 著者の文章は読みやすく、且つ内容も興味深いものばかりだったのでさらりと読めてしまった 死に対峙している法医学者だからこそ見える人間の人生や生きるということについて、著者の意見はとても新鮮だった
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「 死ぬまで生きる 」 法医学の時間の流れ方がとても良い。 こういう先生に続く若い人が存在しますように。
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