日本史 自由自在 の商品レビュー
さすが本郷先生。 それぞれ章毎に分かれてて、読みやすい。 とか言いつつ、内容をあまり覚えてはいないのですが…。 でも、これだけは言えます。 本郷先生の本は分かりやすいです!!
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日本史の面白さってなんだろう。って、著者が思うに、資料をもとに考えるからこそ、人の生き方を、人間って何なんだ、って考えるからこそ面白いという。人それぞれだなっておもった。人間って何なんだとか、生きるって何なんだと考えるなら、哲学書を読む方がいい。
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通史ではなく、敏腕編集者からカンジ一字のお題を頂戴してのエッセイ。気楽なスタイルながら、日本人の本質に鋭く迫っているようで面白い。私的には「道」で日本人はなんでも柔道、華道、剣道といった道にして言語化されない傾向があり、故に哲学が生まれないとの指摘が一番心に残った。
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本郷先生の近著では一番充実しているのでは? 編、武、美といったテーマに、グローバルな視点も踏まえながら縦横無尽に語り尽くすスタイルで、読み応えがあります。通底するテーマは「日本には哲学がない」ということ。東大史料編纂所の設立経緯や本郷先生自身の経験が出てくるのも楽しい。
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河出新書の前作「考える日本史」に続く、漢字一文字のお題から歴史を考えて行こうとする一冊。気軽に読めるが、自分で歴史を考えて行こうとするヒントが随所にあって、大変面白い。
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スタートがあって終着点がある、そう言った一貫性のある歴史解説書ではなかった。 著者が「はじめに」で自由に考える楽しい日本史のためにとりとめの無い考えをもとにまとめた、と言う通り、思いついた題材を書き綴った様な内容となっている。 私の偏見であろうけれど小説と異なり、「学者」的な方の...
スタートがあって終着点がある、そう言った一貫性のある歴史解説書ではなかった。 著者が「はじめに」で自由に考える楽しい日本史のためにとりとめの無い考えをもとにまとめた、と言う通り、思いついた題材を書き綴った様な内容となっている。 私の偏見であろうけれど小説と異なり、「学者」的な方の書いた書物はどうも読みにくい。 専門用語が多いという意味ではなく文章の流れというのか構造というのか、何度も行ったり来たりして読まないと分かりにくい、あるいはそれでも判断を迷う文章が失礼ながら多い気がする。 本作品にも自分としてはわかりにくい表現を時おり感じて折角の内容がもったいないなと思いながら読み進んだ。 けれど最終章の「美」において書かれた「歴史は誰の物なのか」「美とは何なのか」という考察に触れ、若干の文章の読みにくさなどは問題にならない刺激を受け取ることができました。 「おわりに」で、著者は「歴史研究者は面白い考えが詰まった本を書くべきなのだと思うが、違うのだろうか。何しろぼくの本は売れませんから」と自虐的に書いていますが、売れないのはもしかしたら内容ではなく文章の書き方に工夫が足りないせいなのではないかなと生意気な考えが湧きました。
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<目次> はじめに 第1章 編 第2章 食 第3章 境 第4章 武 第5章 裸 第6章 王 第7章 笑 第8章 一 第9章 男 第10章 白 第11章 道 第12章 美 <内容> 編集者に与えられた漢字一文字から、日本史に関することを語っていく「大喜利」のような本。その中では本郷氏の生い立ちや若かりしときのエピソードなども。最近毎月のように本が出る。粗製乱造の感もあるが、歴史好きが思う存分歴史に関する話や考え方を語っている点で好感が持てる。他の方のように歴史エピソードだけでなく、歴史思想に関してだったり、本人の学生時代の話だったり、あちこちに寄り道するのがまたいい。
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