1,800円以上の注文で送料無料

愛のうた の商品レビュー

4

3件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2023/04/05

歌人・東直子さんが、近代短歌から現代短歌まで、300首の「愛のうた」を選び、紹介する。 この本の元本は『愛のうた 鼓動のうた』というタイトルになっていて、恋愛の歌のみならず、幅広い愛の歌が掲出されている。 冒頭に掲出されている <花水木の道があれより長くても短くても愛を告げら...

歌人・東直子さんが、近代短歌から現代短歌まで、300首の「愛のうた」を選び、紹介する。 この本の元本は『愛のうた 鼓動のうた』というタイトルになっていて、恋愛の歌のみならず、幅広い愛の歌が掲出されている。 冒頭に掲出されている <花水木の道があれより長くても短くても愛を告げられなかった>吉川宏志 にはキュンとした。 その言葉だけで今後30年くらい愛せそうな気がしてしまう。(妄) 他に好きな歌。 <まずバスに乗ることからと君は言い月夜の中によい声残る>永田紅 <あの夏の数かぎりなきそしてまたたつた一つの表情をせよ>小野茂樹 <あとがきのように淋しいひつじ雲見上げてきみのそばにいる夏>大森静佳 東さんはあとがきで「愛と命は深いところで結び付いているテーマ」だと、書く。 さまざま愛と命のかたちを短歌という形式で感じながら、本当にそうだな、と、思う。 でも、愛がなければ命がない、とか、単純に言い表してしまうと、ひどく傷つく人もいるだろう。 もっと、複雑に、逃れようもなく絡まっているのではないか。 愛の反対語は憎しみではなく無関心だ、と、マザー・テレサは言ったそうだが、無関心の反対は愛なのか?と、言うと、ちょっと違うような。 この世の中は二項対立でできていない。 でも、関心を抱く、ということは、愛に近いものな気がする。 短歌というものは、さまざまな人やものに関心を持つのに、最適なツールだと思う。 「この瞬間を時間の波の中から救い出したい……と、そういう気持ちが短歌になるんです。」西加奈子さんとの対談で東さんが最後に仰っていたことp217

Posted byブクログ

2020/03/23

東直子さんが愛と命をテーマにして編んだ名歌紹介。こんなに活き活きと読み解くことができるんだ、と感嘆することしばし。

Posted byブクログ

2020/01/15

謎だから知りたい。分かりたい。人の心があたため続けている「愛」を――。古今の短歌三〇〇首が、名手の読みときで鮮やかに輝く。〈巻末対談〉西加奈子

Posted byブクログ