血の轍(第7集) の商品レビュー
名作。もはや芸術。 ここまでの話で7巻もかかってるけど、全く無駄じゃない。 表紙がすごく美しく描かれているのに見ていられないほど気持ち悪くて拍手喝采。
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怖い怖い。 もう怖い以外に感想が出てこない。 今まではお母さんが怖かったわけだが、今回は静一。 やばいのはお母さんだけじゃない。 怖い怖い。
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エンタメに振り切ってはいるけれど、父親との希薄な関係に対して母親との愛憎入り混じる濃い関係は悪の華とも同じで自身を反映させているんだろうなと感じさせる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
静子には地方都市の専業主婦という生き方が合わないのだと思う。 他の人生を選べない閉塞感やストレスが息子へと向かってる。 過干渉と拒絶の繰り返し。精神的な虐待だ。 母親をやめて静子の身勝手に生きてもらった方が息子のためなのではなかろうか? 母親という役割には過剰な期待と負担があると思う。 苦手な人が病んでしまうのもわかる気がする。
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本筋とは関係ないが疑問がひとつ解けた。 客観的にも静子は若く美しく描かれている。思春期の中学生男子の母親としては不自然なほど、下手すれば同年代の性や恋愛の対象になりうるほどに。 なのに作中誰一人としてそのことに言及しない。従兄弟も同級生も周囲の人間も、「静ちゃんのママ相変わらず美...
本筋とは関係ないが疑問がひとつ解けた。 客観的にも静子は若く美しく描かれている。思春期の中学生男子の母親としては不自然なほど、下手すれば同年代の性や恋愛の対象になりうるほどに。 なのに作中誰一人としてそのことに言及しない。従兄弟も同級生も周囲の人間も、「静ちゃんのママ相変わらず美人だね」の一言もない。 それが何故なのか考えて、わかった。 息子視点だからだ。 静子と静一の共依存を前提にするとこの説は非常にしっくりくる。そしてぞっとした。おそらく周囲の人間にとっては静子はどこにでもいる普通の母親、ちょっと若作りなだけの普通のおばさんなのだ。だが静一には特別美しく見える。 呪いがとけた時、静一には本当の静子が見えるのだろうか。
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