女童 の商品レビュー
前作?「ボダ子」の、娘視点のような本。「ボダ子」よりは作品として構成されている分いくらかはマシな気もするが、「ボダ子」を読むと、この「女童」が作者の自己満足というか自慰のようなものとしか思えずやはり気持ち悪い。
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途中で気が付いたけど、これボダ子と登場人物同じじゃん。 そうかボダ子は恵子というのか・・・。 父浩平の悲惨さをボダ子で見たので、恵子のバイオレンスシーンが薄く感じられた。でも蛇腹の腕は強烈に印象に残った。 精神科医、奥野雅之レディースクリニックこんな先生いそうだなと感じた。 途中記憶違いかもしれないが、うつ病と双極性障害がごっちゃに描かれていた箇所があったと思う。あぁこれは違うなと思った。
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いわゆるメンヘラー少女の描写がたいへん生々しい。メンヘラ母親の描写もリアルだと思った。お風呂で考え事してしまってお風呂あがりに文句を言うっての、入浴中悪いことを考えこんでしまうのはわかる。だからわたしもスマホや本を持ってじゃないと湯船につかれない・・・。そんな細かな描写は小説で初...
いわゆるメンヘラー少女の描写がたいへん生々しい。メンヘラ母親の描写もリアルだと思った。お風呂で考え事してしまってお風呂あがりに文句を言うっての、入浴中悪いことを考えこんでしまうのはわかる。だからわたしもスマホや本を持ってじゃないと湯船につかれない・・・。そんな細かな描写は小説で初めて見た。もちろん恵子のことに関してもよめばよむほど、じぶんのことをつらくなるほど考えてしまう。じぶんの少女時代と親のこと、じわじわ苦しくなる。 この作品が何かを基にしてるかは不明だけれどこの父親(コウちゃん)、わたしも客観的には「いい父親だ」「うらやましい」と思うところはすごく多い。けれど恵子のモヤモヤもすごくわかる。"恵子のため"ならもっと恵子と向き合ってほしい。時間をかけていちから、結論に至らなくても恵子の話を聞いてほしい。けれど親も人間だ。親もどうしたらいいかわからないんだろう。子供に自傷やODされたら冷静に向き合うのはなかなかできなくなる。そのへん、セラピー先生は変態だったけれどところどころすごく的確なこと言ってたと思った。めちゃくちゃクズなのに、精神科医としてはプロなんだろうなってところが皮肉で面白かった。 終盤に差しかかって、これボタ子じゃ?とやっと気づいた。ボダ子目線なのかな。そう思い始めてからのラストシーンはすごく心を揺さぶられた。不器用な親子が柔らかな光にすら思える。おもしろかった。それにしても著者の赤松利市さん、まだ知って間もなく4作しか読んでないけどどれも傑作・怪作で素晴らしく魅了されてる。作品によって毛色が違うのにそれぞれ重厚でたまらなく引き込まれる。勢いのある繊細な描写は少女が書いているように錯覚することがあるほどだけど、大人や男たちの弱さや闇も重く叩きつけてくる。頭の中をぐるぐるさせられる疲労感がとても良い。ほんと素敵な作家さんを知られたことがうれしい。他の作品も楽しみです。
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かなり前図書館で予約。 中盤少し前まで読んで、なんだか気分悪! なんだこ医者!! …と前の記録を見れば『ボダ子』の続編だかなんだか。 それ見て読む気がなくなり、挫折というより放棄。
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6月-2。3.0点。 ボダ子の続編かな。境界性心身症の女の子が主人公。 メンタルクリニックの先生とのやり取り手記と、父親とのやり取りが中心。 底辺の人々を描くのが上手い。
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結局前作と同じ話をうだうだ言ってるだけの小説.おまけに精神科医がありえないほど最低.まさか実話ではないでしょう.
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娘から心療内科の医師へのメール。 そのレポートを読んだ父の返信メール。 それにに対する、医師から娘と父への回答。 なんとも、ひどい医者。こんな心療内科医いたら、絶対にかかりたくない。 けど、この娘、恵子とは、それなりに信頼して相性良かったのかもしれないと。 最後、話が急展開しすぎて、ついていけなかったが、それでもなんとかなる。
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ボダ子は読んでないから分からないけど、面白かった。でも後半~最後がなんだか、盛り上がらず終わっていった感じ。
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ボダ子、序章。とはいえ1冊で独立していても充分な濃度。果たして最終章が本になる日がくるのだろうか。読みたくないといえばうそになるが、かといって期待するのはどうかと思ってしまうのもまた人情。うーーーーん
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境界性人格障害の娘と暮らし、徐々に自身の会社が回らなくなり家庭崩壊へと向かう父親の不安を描いた「ボダ子」。 本作は、そのボダ子から見た父親を主題にした、「ボダ子」のスピンオフ作品だ。 心療内科に通う母親がもらってくる薬をくすねて、安定剤に睡眠薬にと小学生の時からポリポリ齧...
境界性人格障害の娘と暮らし、徐々に自身の会社が回らなくなり家庭崩壊へと向かう父親の不安を描いた「ボダ子」。 本作は、そのボダ子から見た父親を主題にした、「ボダ子」のスピンオフ作品だ。 心療内科に通う母親がもらってくる薬をくすねて、安定剤に睡眠薬にと小学生の時からポリポリ齧っていたことが境界性人格障害を発症した原因だろう。 通常の生活が送れなくなり、特別支援学校に入れられていたが、そこで暴れて強制退学となった。 京都から神戸へ逃げこんださきで、父親は付きっ切りで娘に付き合った。 娘から心療内科の医師へのレポート。 そのレポートを読んだ父のコメント。 レポートとコメントに対する、医師から娘と父への回答。 その三セットで物語が進む。 段々と破滅に向かう一家、不安定のなかの安寧を描く。
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