霊の書(下) の商品レビュー

アラン・カーデック(著者),桑原啓善(訳者)

2021/05/30

2021/05/30読了

　霊の書（下巻）は、正義や自由平等、精神の完成など、少し大きな話。
　いずれも大変勉強になりました。

　一つ印象に残った質疑応答。
　周りは豊かだが自分は餓死せざるを得ないような状況下に置かれた場合、という質問に対して、霊はこのようにお答えになった。
「誇りが邪魔をして仕事と欠乏の間に立ちふさがらなければ、人は必ず食べていける道が見いだせる。正直にやりさえすれば、どんな職業も恥ずかしい職業はない。」

　現在、コロナウイルス蔓延にて、世界全体、また特に一部の業界に大変大きな負の影響が及んでいるが、この霊人のお答えは勇気を与えてくれる。
　この世は、魂を修行する場。上のお言葉のように、餓死しようなどという考えを持ってはならない。必ず生きてゆく道は点によって与えられているので、それを模索する勇気と気概が重要であると感じた。

2019/12/15

潮文社の名著を引き継ぐ、でくのぼう出版によるアラン・カーデック『霊の書』全3冊、最後の下巻。２０１９年中に３冊全てが刊行された。