家族パズル の商品レビュー
家族がテーマの五つからなる短編集。 リストラで職を失った父親は家族から疎まれている。 疲れ切ったある日、彼の後ろを貧相な犬がついてくる。 『我が家の序列』が良かった。 どの話も最後は優しい終わり方をしている。 サラッと読めるのも良かった。
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個々のピースがより集まったもの、家族。バラバラと散っていたピースがなんらかの契機に組み合わさる。それはパチリと謎が解ける瞬間の快感を伴う場合もあり、しめやかな柔らかさを持つ場合もあり。組み合わさる事で、欠けたピースを思い知りもする。
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【収録作品】はだしの親父/神様の思惑/タトウの伝言/我が家の序列/言霊の亡霊 心暖まる話ばかりで、人間というものに思うところのある身としては正直むず痒い。
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バラバラに見えた家族模様が、1つ見方を変えるだけでまったく違って見えてくる。 なんて温かいのだろう。
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全5編のノンシリーズ短編集。題名の『家族パズル』は総合的なタイトルで、全話が家族を題材にしているからなのだろう。 クロケンさんの久しぶりの新作が読めるんだなあ、と喜んで手に取ったら、書き下ろしの最終話を除いて全て10年以上前に雑誌に発表された物だった。読んでみたら、何故今まで本に...
全5編のノンシリーズ短編集。題名の『家族パズル』は総合的なタイトルで、全話が家族を題材にしているからなのだろう。 クロケンさんの久しぶりの新作が読めるんだなあ、と喜んで手に取ったら、書き下ろしの最終話を除いて全て10年以上前に雑誌に発表された物だった。読んでみたら、何故今まで本にならなかったのか不思議な位の良作揃い。いづれも家族愛が溢れるハートフル・ミステリーで、冒頭の作品から泣きそうになってしまった(^-^)。伏線があからさまなので謎解きとしては弱いが、それにも増す満足感があった。クロケン、健在なり。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
家族には家族にしかわからない物語があり、家族にしか感じられない思いがある。 クロケンが描く家族の物語は、ちょっぴり悲しくてちょっぴり切なくて、そしてちょっぴり温かい。 しかも、その温かさにたどり着くまでには回収すべき伏線があるという楽しさ。家族小説ミステリ仕立て。
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