同期のサクラ 私たちの10年の物語 の商品レビュー

日本テレビ(著者)

2020/04/30

令和元年10月始まりのテレビドラマは、私にとっては粒が本当に揃っていました。相棒18、ドクターXに加えて、１３年ぶりに阿部寛主演の、まだ結婚できない男、そして大人の音楽教室に通う私と同じ境遇の「G線上のあなたと私」等、本当に見たいものが多かったクールでした。設定しなくても勝手に溜め撮りしてくれるHDレコーダを重宝しました。

そんな私が１１月末頃に会社の同僚に「同期の桜」を勧められました、もう何種類もかけもちで見ていた私は、時間的に余裕はなかったのですが、レコーダには最初の回から録画されていて、第1話を見ることに。。それ以来、一番はまってしまったのがこのドラマでした。

この本はそのドラマの各エピソードをコンパクトにまとめたものです。ドラマを見ている人にとっては、そこに書かれているシーンが浮かんできます。しかしドラマ全部を網羅しているわけではないので、私としてはドラマを見る事をお勧めしますが。。

さらに、タイトルの「同期のサクラ」がいいですね。私は最初の会社には新卒で入ったので同期がいて、とくに新人から数年間は本当に仲良く遊んでいたと思います。そして数十年経過して、多くの人間が転職しましたが、それでも数年に一度は集まったりします。集まると、役職が偉くなっていても同期は同期で話せるのが楽しいところです。

このような風景は今の外資系では見られません、転職が盛んになってきた今では、この本で舞台になっている日本資本の大企業以外では見られなくなっていくと感じます。それを心のどこかで感じている人が多いのではないでしょうか。ドラマとしては絶妙な時期に作られたと思います。

2020年4月30日（令和になって一周年！）