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宗教の哲学 の商品レビュー

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2022/09/21

長く放置していたが読了。 宗教を哲学する、ということは、宗教を支える論理的枠組みを提供する神学と違い、宗教を哲学的枠組みで考えることだよ、という導入を皮切りに、神の人格性、悪の問題、宗教における言葉の問題、不死、よみがえり、生まれ変わりなどを、これまでの主要な説を振り返りながら...

長く放置していたが読了。 宗教を哲学する、ということは、宗教を支える論理的枠組みを提供する神学と違い、宗教を哲学的枠組みで考えることだよ、という導入を皮切りに、神の人格性、悪の問題、宗教における言葉の問題、不死、よみがえり、生まれ変わりなどを、これまでの主要な説を振り返りながら整理してゆく内容。 各論検証で構成されており、統一的な結論に結ばれる感じではないため、やや発散した印象もあるが、各章はある程度独立した読み物として成立していて、また理路整然としているため、内容は頭に入りやすく面白く読める。 総じて哲学と銘打つ書籍にしては極めて平易で読みやすい。内容が浅いわけでもないと感じるし、宗教、特にキリスト教の神学を哲学的に考え直すというコンセプトに関心があれば読まない理由はない。 前半導入部は白眉。 後半は複数の宗教を対象にした論考も含まれ、著者の宗教多元論への導入となっている。 良い読書だった。

Posted byブクログ

2020/03/06

宗教に関する哲学の論点が一つ一つ取り上げられて、その射程が議論されてゆき、最後にはそれを乗り越える宗教多元主義の考え方が提示される。 この分野のテキストとして有名な本らしく、このような分野にしては比較的読みやすかった。 多様な宗教は人間の求めるものへの色眼鏡を通した風景ってことな...

宗教に関する哲学の論点が一つ一つ取り上げられて、その射程が議論されてゆき、最後にはそれを乗り越える宗教多元主義の考え方が提示される。 この分野のテキストとして有名な本らしく、このような分野にしては比較的読みやすかった。 多様な宗教は人間の求めるものへの色眼鏡を通した風景ってことなのかな?深い理解のためには類書を読む必要がありそう。

Posted byブクログ