同心 亀無剣之介 新装版 わかれの花 の商品レビュー
時代小説ではあるけれど短編の倒叙ミステリーだった。 倒叙ミステリーなので犯人はわかるんだが、話が短いので味気ない。
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人生の悲哀に陥って殺人を犯す者に諭す言葉が身に染みる。 「そうじゃねえんだ、おさよさん。あっちの道には、また別のつらさがあるのさ。どんな道も、傍らから眺めるほど、楽でも幸せでもねえんだよ」 『私は私のままでいきることにした』で記載された「傷の遠近法」(p47)に通ずるものを感じる。「私たちは、表面だけを見て他人の人生の重みを測るけど、他人の目に映る自分の姿がすべてではないように、私たちの目に映る他人の姿もすべてではない。人はそれぞれ、傷や不完全さを抱えている。傷のない人生なんてない。」 小説を通じて、ストーリーとして体験することで、自身の悩みに気が付かされることもあるのだ。
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