「発達障害」だけで子どもを見ないでその子の「不可解」を理解する の商品レビュー
2020年3月10日読了。子どもの発達を診療する医師の立場から、様々な症状を見せる子どもたちと彼・彼女との関わりに悩む両親、園や学校の先生たちとどう関わるか・支えて助言するかのヒントをあげる本。子どもの発達障害を考えるに当たり、まず両親が医療機関を訪れなくては治療が始まらないし、...
2020年3月10日読了。子どもの発達を診療する医師の立場から、様々な症状を見せる子どもたちと彼・彼女との関わりに悩む両親、園や学校の先生たちとどう関わるか・支えて助言するかのヒントをあげる本。子どもの発達障害を考えるに当たり、まず両親が医療機関を訪れなくては治療が始まらないし、「うちの子は異常なのでは」「育て方が悪かったのでは」と不安を抱える両親・特に母親をまず安心させることが重要であること、子どもの表面的な行動を取りざたするより「どんな気持ちでそうしたのか?」「どういう不安を抱えているのか?」について仮説をあげて検証すること、が「その子に寄り添うこと」なのだ、という解説の「やさしさ」には頷ける部分が大きい。子育てにあまり関われない父親がいたとして、彼にも彼の「気持ち」「不満」がありそれに寄り添うことも大切、否定したり感情をぶつけるだけではだめなのだろうなあ…。
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「発達障害だから~」と、診断名でその人を見がちだが、田中先生は違う。診断はあくまでその子・その人の一部であって、個人の生い立ちや特性に対して何ができるかを考えている。診断は補助的な役割。
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