かっぱ先生ないしょ話 の商品レビュー
妖しを交えての、心温まる物語。 診療所、手習い所を掛け持ちする、 通称、「かっぱ塾」は、かっぱが出るという いわくつきの塾、そこで巻き起こる、 ファンタジーっぽい、ほっこり時代小説だ。 構えて読む必要などない。 ただただ、癒されて、それでいい。 祖母を失って天涯孤独となった...
妖しを交えての、心温まる物語。 診療所、手習い所を掛け持ちする、 通称、「かっぱ塾」は、かっぱが出るという いわくつきの塾、そこで巻き起こる、 ファンタジーっぽい、ほっこり時代小説だ。 構えて読む必要などない。 ただただ、癒されて、それでいい。 祖母を失って天涯孤独となった少女、文月。 明日から食べていかなくては…と、口入れ屋を 訪れれるのだが、そこで、出会った浪人、花房右近と ともに、かっぱ塾に雇われることになる。 かっぱ塾の主で美貌の医者、斎藤涼水は、貧しい患者、 親のない子などの面倒を見る、少々謎めいた人物。 子どもたちばかりでなく、文月や右近の頑なな心を 解きほぐしていく。 祖母をなくす前から、感情を押し殺して生きてきた 文月だが、手習い所の子どもたちや、猫のつきたち との暮らしで、こわばった表情がいつしか、ほぐれて いくのだ。
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口入屋で断られ路頭に迷う文月。ひょんなことから河童が出るという手習い所で働くことに。子供たちは「笑えない文月」を笑わせる遊びを楽しみ、そんな子供たちに囲まれて文月は笑顔を取り戻していきます。心温まる話で癒されました。ほっこり。
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かっぱが出ると噂の「かっぱ診療所」「かっぱ手習所」。それを営む涼水は近隣の人達から「かっぱ先生」と呼ばれている。その曰く付きの所に訳ありの浪人と天涯孤独の娘が使用人として雇われる。女中として働く事になった文月は笑う事が苦手な娘で、周りからは可愛げのない子だと厭われていた。だがかっ...
かっぱが出ると噂の「かっぱ診療所」「かっぱ手習所」。それを営む涼水は近隣の人達から「かっぱ先生」と呼ばれている。その曰く付きの所に訳ありの浪人と天涯孤独の娘が使用人として雇われる。女中として働く事になった文月は笑う事が苦手な娘で、周りからは可愛げのない子だと厭われていた。だがかっぱ先生と関わり、手習所の子供達と触れ合ううちに本来の優しくで聡明な姿を取り戻していく。 また、手習所の師匠となった浪人右近も息子との互いを思いやるあまりの拗れた関係が解れていく。 文月が主役な感じで、かっぱ先生の活躍が少ないのが物足りないかな。
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早くに両親を亡くし、育ててくれた祖母もなくなり、一人ぼっちになった文月。浪人の右近に強引に誘われたのは、かっぱ寺の裏手にあり、かっぱが姿を見せるという診療所兼寺子屋。文月はそこで、子供達に固くなった心を癒される。大人たちだけでなく、かっぱと猫も子供達を守る。診療所兼寺子屋に集う皆...
早くに両親を亡くし、育ててくれた祖母もなくなり、一人ぼっちになった文月。浪人の右近に強引に誘われたのは、かっぱ寺の裏手にあり、かっぱが姿を見せるという診療所兼寺子屋。文月はそこで、子供達に固くなった心を癒される。大人たちだけでなく、かっぱと猫も子供達を守る。診療所兼寺子屋に集う皆が、心優しい。
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河童に関する逸話をもつ浅草・曹源寺裏手にある、診療所兼手習塾、通称「かっぱ塾」を舞台に繰り広げられる、ほっこりストーリーです。 唯一の身内だった祖母を亡くし、行き場を失った文月は、口入屋で出会った浪人・花房右近と共に「かっぱ塾」で働く事になります。 感情を殺して生きてきた文月が...
河童に関する逸話をもつ浅草・曹源寺裏手にある、診療所兼手習塾、通称「かっぱ塾」を舞台に繰り広げられる、ほっこりストーリーです。 唯一の身内だった祖母を亡くし、行き場を失った文月は、口入屋で出会った浪人・花房右近と共に「かっぱ塾」で働く事になります。 感情を殺して生きてきた文月が、塾に通ってくる子供たちや、そこで飼われている猫の“つき”と交流するうちにどんどん感情が出るようになり笑顔も増えてくるのが良いですね。 「かっぱ塾」を営む美貌の医者、“かっぱ先生”こと涼水は、表面的には優し気ですがなかなかクセのあるキャラで、大らかな右近(この人も訳アリなのですが)や飄々とした近所の御坊様たちとの対比が面白いです。 そして猫の“つき”がとっても賢くて、気掛かりな子供にいち早く気づき、その子に寄り添ってあげたり、時折塾を覗きにくる河童の子の頭のお皿を隠してあげる為に頭に飛び乗るさまが可愛いです。 シリーズ化できそうな要素が沢山あるので、是非続きを書いて頂きたいなぁ、と期待しております。
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かっぱ先生が謎めいているだけなのか、何かの能力持ちなのかすらわからないのは次を待つしかないのか。お坊様たちがいい味だしてて面白い。白猫を頭に乗せたかっぱがかわいい。
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河童に関する逸話をもつ浅草・曹源寺裏手で診療所兼手習塾を営む美貌の町医者・斎藤涼水。「かっぱ先生」と呼ばれ、貧しい患者、孤児・片親など複雑な境遇の子供達に尽くしている。身寄りを喪くした十七歳の文月は図らずも、浪人・花房右近親子と住み込みで働くことに。塾で起こる不可思議な出来事、子...
河童に関する逸話をもつ浅草・曹源寺裏手で診療所兼手習塾を営む美貌の町医者・斎藤涼水。「かっぱ先生」と呼ばれ、貧しい患者、孤児・片親など複雑な境遇の子供達に尽くしている。身寄りを喪くした十七歳の文月は図らずも、浪人・花房右近親子と住み込みで働くことに。塾で起こる不可思議な出来事、子供達や飼い猫との交流を通じ、文月の心はじんわりほぐされていき…
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さすが田牧さん。なかなか早いペースで本を出され、シリーズも多いのに、どれも外れなく面白い。このカッパ先生もシリーズ化されそうですね。人情もあり、キャラもあり、文句なしです。 一番好きなシーンは、河童の子がこっそり来たときに、猫のつきが木から降ってきて、河童のお皿を隠すところ。大好...
さすが田牧さん。なかなか早いペースで本を出され、シリーズも多いのに、どれも外れなく面白い。このカッパ先生もシリーズ化されそうですね。人情もあり、キャラもあり、文句なしです。 一番好きなシーンは、河童の子がこっそり来たときに、猫のつきが木から降ってきて、河童のお皿を隠すところ。大好きです。 巻末にその絵があって、とても嬉しかったです。
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初めて田牧作品を読んだ。17才の文月は魅力的な少女として成長する。カッパ先生の元魅力ある登場人物の人情話
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