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ベストプラクティスを吹き飛ばせ の商品レビュー

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2020/02/24

タイトルに惹かれて読んだ。ちょいちょい訳に違和感を感じつつも読了。 「ベストプラクティスを吹き飛ばせ」というよりも、「慣習を吹き飛ばせ」の方が適切に取れた。WebやITで言われるベストプラクティスとは違って、古い慣習のことを言っている。 新しい学びは、アメリカの企業も「いつも...

タイトルに惹かれて読んだ。ちょいちょい訳に違和感を感じつつも読了。 「ベストプラクティスを吹き飛ばせ」というよりも、「慣習を吹き飛ばせ」の方が適切に取れた。WebやITで言われるベストプラクティスとは違って、古い慣習のことを言っている。 新しい学びは、アメリカの企業も「いつもこうしてきたのだから」という慣習を持っていること。古い慣習に頼って思考停止することがあるようだ。読んでいると、どれも日本企業のそれとしか思えなかった。 ベストプラクティスに従うのが鉄則である状態から、ベストプラクティスが問題解決のために考えられるいくつかの方法の1つでしかない状態へと変えていく必要がある。 ■慣習の正当性を検証するステップ。 1.なぜそのような手続きで進めるのかを問い、各々の慣行の起源を掘り下げる。 2.その慣習がなかったらどうかと想像する。それがなかったら企業活動や成功モデルにどのように影響するか。 3.社内外でその慣習の枠を外れて行動する人を探す。 4.その慣習と正反対のことを行う企業やサービスを探す。 5.その慣習が機能しないような場所や時代をリストアップする。 →慣習が覆された場合どうなるか、ある程度見える。最後には、MVPを作って検証する。 ■Detonate爆破の原則 プロセスとプレイブックではなく、理念と仕事への取り組み方を基盤とする。 1.活動の焦点を人間行動の理解と促進におく。 2.全ての行動に初心で取り組む。 3.無常観を取り入れる。 4.テストと学習のために、実用最小限の動きを導入する。 ■間違った前提 通常の財務予測プロセスは誤った常識を前提としている。それは「将来は過去と同じ」である。社外環境に異なる事態が起きればその予測は簡単に崩れる。 ■ゼロベース予算 毎年初めに、予算をゼロからスタートして支出の1ドル1ドルが正当であることを説明していく。前年支出から予算を組む現象の解消を意図している。 ■データに関するポイント データは必ずしも競争優位を生まない。 ・独占権のあるデータでないならば、競合他社はやがて同じインサイトを得る。 ・独占権のあるデータの良し悪しを決めるのは、そのデータによって回答しうる問いの良し悪しである。 ・データから引き出す結論は、データから探り出した行動が将来も続く可能性があると信じられる範囲においてのみ有効である。

Posted byブクログ