うれしい生活 の商品レビュー
夫ECD氏との出会いと結婚、ふたりの子どもの出産と成長、そして訪れた夫の死。植本さんが撮る家族との歳月。ただただ日常。それがこんなにも愛おしく尊い。子どもたちかわいいな。少女の今その時しかないものが写真に滲んでいる。怒涛の日々をうれしいってすごいな。
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溜息が出るほど感動した。 家族写真がただただ載っている。 例えば近年流行りの華やかなベビーフォトやカラフルな子供写真館のような写真や、 背景をボカした「インスタ映え」 なファミリーフォトではなく、とても高い技術で撮られた、 けれども誰もが懐かしく感じるような、 「家族の記録」。...
溜息が出るほど感動した。 家族写真がただただ載っている。 例えば近年流行りの華やかなベビーフォトやカラフルな子供写真館のような写真や、 背景をボカした「インスタ映え」 なファミリーフォトではなく、とても高い技術で撮られた、 けれども誰もが懐かしく感じるような、 「家族の記録」。 何気ない、 どこにでもある、 幸せな日常シーンの数々。そしてその日常は少しずつ、 そして確実に変化していき、 「死」という別れが訪れる。 だからこそ「可哀想な他人の物語」 ではなく、「いつか確実に自分にも起こり得る事」として、見る者に刺さる。 何より、 見ていられないようや悲壮感や喪失感よりも、あくまで「美しい」。 それは本書のタイトルからも感じられる。 失ったという哀しみよりも全てを踏まえた上で「出逢えて嬉しい」と言っているのである。 世界の素晴らしい風景を集めた写真集や凄い写真は数あれど、これほど本質的に美しいと感じられる一冊はあまりお目にかからない。 仕事柄、 家族写真を多く撮らせて頂いてる立場として、「こんな風に日常でありながら感動を生む写真を撮りたい」 と強く感じられた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
一子さんの本は6冊読みました、これが7冊目。 一子さんは写真家なわけだけど、これまでの6冊はエッセイ(日記)の中で挿絵のように写真が使われているだけでした。7冊目にして初めての写真集でした。 一子さんの日記を6冊読んできたから、どこか一部、一子さんと一緒に生活しているような感覚があって。それが一子さんが見たものが、写真としてたくさん私の目の前に現れてきてくれたものだから、まず、うれしかった。 写真を見て、期待どおりと思うものと、期待以上と思うものがあった。期待以上と思うものは、一子さんの視点はやっぱりおもしろいと小さく興奮していた。 あなたに会えて、私もうれしい。
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“あなたに会えて私はうれしい” 生きているECD。くらしちゃん、えんちゃん可愛い。ネコ自由。一子さん頑張ってる。みんな生きている。
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