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日本の支配者 の商品レビュー

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2021/02/05

闇の支配者、陰の支配者はいるのか。総理大臣や閣僚は、本当に自分の政治信念で発言しているのか。近年の総理大臣や閣僚は、官僚のシナリオを読むだけで、自らの語彙表現で国民に対話をしない。マスコミも歯切れが悪い。誰に気を遣い、忖度しているのか。  本著は、元国会議員の佐々木憲昭さんが、長...

闇の支配者、陰の支配者はいるのか。総理大臣や閣僚は、本当に自分の政治信念で発言しているのか。近年の総理大臣や閣僚は、官僚のシナリオを読むだけで、自らの語彙表現で国民に対話をしない。マスコミも歯切れが悪い。誰に気を遣い、忖度しているのか。  本著は、元国会議員の佐々木憲昭さんが、長年にわたり収集した膨大な資料や参考資料、統計データを丹念に整理し、日本を支配する陰の支配者を暴き出す。封建制の江戸時代から、明治維新に伴う天皇主権と財閥支配により、搾取や人権侵害の限りを尽くし、大正デモクラシーは治安維持法で鎮圧し、アジア・太平洋戦争へと突き進み、日本国民のみならずアジア全域に甚大な被害をもたらした。敗戦による財閥解体後も、巧妙に日本の独占資本は支配を強め、近年では多国籍企業によるグローバル化による財閥支配に移りつつあることも検証する。また、1945年の敗戦後は社会主義国の台頭や東西冷戦に翻弄されながら、米国帝国主義に隷従し、支配される日本の財閥と保守政治家の相関をあぶり出す。  誰のために何のために。株式を主体とした資本主義は、大株主のために、利益のために一握りの支配者・ブルジョワジーが私腹を肥やす。この対極に、はたらく人々・プロレタリアのために、非営利共同、無差別平等を掲げ、地域の人々の健康と生活を守り、貧困と格差に立ち向かう組織とは。我々がどう進むべきか、道標を示している書籍ではないか?

Posted byブクログ

2020/02/25

私たちの国が「金だけ今だけ自分だけ」の代表格である財界大企業によってどのように支配されているかが明解に書かれている。 読み進めるうちに気分が悪くなりイライラが募る。えいくそっとひっくり返したくなる。 敵は鮮明だ。

Posted byブクログ