1,800円以上の注文で送料無料

イノベーションの歴史 の商品レビュー

4

4件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    3

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2022/07/25

大学の講義で購入させられる類の厚みと固さの本であるけれども 成功譚としての読み味もあって、ビジネスとイノベーションのあり方や日本経済の軌跡についてあまり詳しく知らない部分についても触れることが出来た。

Posted byブクログ

2022/07/02

はじめに イノベーションとは何か──シュンペーターとカーズナーとクリステンセン 第1部 ブレークスルー・イノベーションの時代  概観1:江戸時代 ケース1:鴻池善右衛門/ケース2:三井高利/ケース3:中井源左衛門  論点1:アーリーモダンかプリモダンか  概観2:幕末開港から日露...

はじめに イノベーションとは何か──シュンペーターとカーズナーとクリステンセン 第1部 ブレークスルー・イノベーションの時代  概観1:江戸時代 ケース1:鴻池善右衛門/ケース2:三井高利/ケース3:中井源左衛門  論点1:アーリーモダンかプリモダンか  概観2:幕末開港から日露戦後まで ケース4:中上川彦次郎/ケース5:岩崎弥太郎・岩崎弥之助/ケース6:安田善次郎・浅野総一郎/ケース7:渋沢栄一  論点2:なぜ早期に離陸できたか──「最初の後発国工業化」の要件 第2部 インクリメンタル・イノベーションの時代  概観3:第一次世界大戦から1980年代まで ケース8:小林一三/ケース9:松永安左エ門/ケース10:二代鈴木三郎助/ケース11:豊田喜一郎/ケース12:野口遵・鮎川義介/ケース13:出光佐三/ケース14:西山弥太郎/ケース15:松下幸之助/ケース16:井深大・盛田昭夫・本田宗一郎・藤沢武夫/ケース17:土光敏夫  論点3:なぜ長期にわたり成長できたか──キャッチアップと内需主導 第3部 二つのイノベーションに挟撃された時代  概観4:1990年代以降 ケース18:稲盛和夫/ケース19:鈴木敏文/ケース20:柳井正・孫正義  論点4:なぜ失速したか──ICT革命と「破壊的イノベーション」 おわりに イノベーションの再生──「2正面作戦」のための条件

Posted byブクログ

2020/03/29

橘川武郎氏の論説にはいつも注目しているが、経営史に関する著作は初めて読んだ。 特に印象的だったのは、小林一三から芦原義重、太田垣士郎への革新的DNAの継承、と、失われた(失った)10年における日本企業の投資抑制メカニズムの深刻な作用、である。 ここから何を学び、そして行動するかが...

橘川武郎氏の論説にはいつも注目しているが、経営史に関する著作は初めて読んだ。 特に印象的だったのは、小林一三から芦原義重、太田垣士郎への革新的DNAの継承、と、失われた(失った)10年における日本企業の投資抑制メカニズムの深刻な作用、である。 ここから何を学び、そして行動するかが、自分に問われている。

Posted byブクログ

2020/11/04

イノベーションの歴史=イノベーターの歴史、ということで本邦における「イノベーション・スーパースター列伝」。江戸時代の鴻池善右衛門、三井高利みたいな伝説のスーパースターは、レスラーで言えばフランク・ゴッチみたいな存在か?中井源右衛門のような本書で初めて知る人物も。維新を超えての三井...

イノベーションの歴史=イノベーターの歴史、ということで本邦における「イノベーション・スーパースター列伝」。江戸時代の鴻池善右衛門、三井高利みたいな伝説のスーパースターは、レスラーで言えばフランク・ゴッチみたいな存在か?中井源右衛門のような本書で初めて知る人物も。維新を超えての三井財閥の中上川彦次郎も知りませんでした。岩崎弥太郎、岩崎弥之助、安田善次郎、浅野総一郎、そして来年の大河ドラマの主人公、渋沢栄一も登場します。ここに来て経営者も中川上彦次郎に代表される専門経営者(salaried managers)、岩崎弥太郎に代表される資本家(オーナー)経営者(owner managers)、渋沢栄一に代表される出資経営者(investor managers)が出そろいます。プロレスでいうと専門経営者はNWAをサーキットするルー・テーズ、オーナー経営者は自分のマットを持っているバーン・ガニアか…でも、出資レスラーは思いつかず。第一次世界大戦を経て「都市化のリーダー」小林一三、「電力の鬼」松永安右エ門、「味の素」二代鈴木三郎助、「自動車王」豊田喜一郎、「新興コンツェルン」野口遵、鮎川義介、「海賊と呼ばれた男」出光佐三、「鉄鋼業の歴史を変えた男」西山弥太郎、「経営の神様」松下幸之助、「BI砲かファンクスか」井深大&盛田昭夫、本田宗一郎&藤沢武夫、「ミスター行革」土光敏夫、「アメーバ経営」稲森和夫、「小売の神様」鈴木敏文、「リスクテイカー」柳井正、孫正義。イノベーション・スーパースターがキラ星のごとく登場します。ブレイクスルーイノベーションとインクリメンタルイノベーションという考え方で過去を分析をしつつ、未来への示唆をシンプルに提示しています。それは「新型日本的経営」の構築と「投資抑制メカニズム」からの脱却です。それは人口減少社会においても「成長」という言葉を信じる死に物狂いのオプティミズムかも。

Posted byブクログ