日本史で読み解く日本人 の商品レビュー
なぜ、日本人は独断専行のリーダーを嫌うのか? 外国とは異なる日本固有の行動原理を、日本の歴史から分かりやすく、丁寧に解き明かしてくれます。 世界には見られない日本独自の宗教観が、日本人の考え方や文化を形成しています。 日本人とは何者かがわかります。 「言霊」の国の人は、「平和、...
なぜ、日本人は独断専行のリーダーを嫌うのか? 外国とは異なる日本固有の行動原理を、日本の歴史から分かりやすく、丁寧に解き明かしてくれます。 世界には見られない日本独自の宗教観が、日本人の考え方や文化を形成しています。 日本人とは何者かがわかります。 「言霊」の国の人は、「平和、平和と言えば平和になる」と思っているのです。平和憲法を改正したら、彼らにとっては改悪ですが、「平和憲法を変えたら、戦争が起こる」という気分になってしまうのです。だから変えられないのです。「言霊」の力を信じていますから、「世界は平和だ。日本も平和だ」という憲法を死守しようとするのです。 ー 188ページ でも、現実には軍事力や抑止力がないと国は守れないわけです。ということは、もうお気づきとは思いますが、現代の頑なな護憲派の多くは、「神風」を頼む鎌倉時代の公家たちと同じなのではないでしょうか。 要するに、現実の軍事力が平和を担保する抑止力となるということは、絶対に認めたくないのです。なぜなら「穢れる」からです。絶対に認めたくないから、鎌倉時代の公家たちは「あれは神風で勝ったのだ」と言い、今の護憲派の多くは「日本国憲法、あるいはわれわれの平和な心が日本を守っているのだ」と言っているのです。 ー 211ページ
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著者の逆説シリーズをいくつか読んだことがあったので、興味をそそられ読んでみた。著者の言霊、祟り、穢れなどをキーワードにした主張はいつも一貫されており、本作品も同様である。ただ、逆説シリーズを読んだことがある人にとっては、重複した内容も多くなると思う。
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講演の記録をまとめたものとのことで、いつもの井沢元彦さん節のエッセンスという内容でした。キーワードは「和」「穢れ」「怨霊」「言霊」。
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