参加型メディア教育の理論と実践 の商品レビュー

時津啓(著者)

2020/04/05

バッキンガムを中心としたイギリスのメディアリテラシーの歴史を知るには最もわかりやすい。
　日本でどのように応用できるかは明らかではないのは、イギリスと同様な日本におけるアイヌ人、沖縄、在日韓国人、帰国中国人の問題に言及していないので、日本でのメディアリテラシーをそのまま考えることはできない。
　しかし本書が広大に提出された「イギリスのメディア教育論に関する研究ーバッキンガムにより参加型メディア教育の理論と実践ー」であることから考えるとしっかりした論文であると考えられるが、本の販売戦略上、イギリスのメディア教育論では売れなかったかもしれない。