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わが殿(上) の商品レビュー

3.8

19件のお客様レビュー

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2020/03/18

江戸時代の諸藩の台所事情とは。 参勤交代に飢饉に問題山積みで借金まみれの半財政立て直し術。 田舎藩のそろばん侍とはいえ、いかんせんどうにも地味だなぁと思ってたら、実在の人物のお話なのね。 それでも「真面目に」邁進する七郎右衛門はなかなか。

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2020/03/12

福井の大野藩の幕末前、破産寸前の藩の財政を立て直しをしていくお話。武士の中で奇跡的に理財に強い人材、この物語の主人公の七郎右衛門が借金返済をしていく話。幸いに藩の中に鉱山があったので新鉱脈の探索に藩の命運をかけ見事果たしたが、次から次へと難題が降りかかる。ただそれもなんとかしてい...

福井の大野藩の幕末前、破産寸前の藩の財政を立て直しをしていくお話。武士の中で奇跡的に理財に強い人材、この物語の主人公の七郎右衛門が借金返済をしていく話。幸いに藩の中に鉱山があったので新鉱脈の探索に藩の命運をかけ見事果たしたが、次から次へと難題が降りかかる。ただそれもなんとかしていく。下巻はその後の話で面白い

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2020/02/27

+++ 合戦が始まる。敵の名は、借金。 幕末期、ほとんどの藩が財政赤字に喘ぐ中、大野藩も例外ではなかった。 藩主・土井利忠は、様々な藩政改革を断行し、多額の借金を抱える藩財政を立て直そうとする。その執行役として白羽の矢が立てられたのが、若干八十石の内山家の長男である七郎右衛門良休...

+++ 合戦が始まる。敵の名は、借金。 幕末期、ほとんどの藩が財政赤字に喘ぐ中、大野藩も例外ではなかった。 藩主・土井利忠は、様々な藩政改革を断行し、多額の借金を抱える藩財政を立て直そうとする。その執行役として白羽の矢が立てられたのが、若干八十石の内山家の長男である七郎右衛門良休。 四歳年下の殿の人柄と才覚に惚れきった七郎右衛門は、己の生涯を懸けて利忠と向き合い、時には反発しながらも、大野藩の再生に奔走する。 『しゃばけ』『まんまこと』の著者が初めて実在の人物をモチーフに描いた、痛快新感覚歴史小説! +++ 八十石の内山家の長男・七郎右衛門は、どういうわけか、四歳年下の殿・利忠公に見込まれたようで、藩の借金対策に取り立てられる。ほかの人が考えつかないような奇策をもって、事をひとつ解決すると、さらに追い打ちをかけるような出来事が起こり、またまたとんでもない役目を言いつかるのである。周りには嫌味を言われ、敵視されたりもして、休む間もない七郎右衛門だが、どういうわけか、いつも何とか事を成し、さらに苦労を呼び込むことになる。利忠公の人を見る目の確かさも興味深く、七郎右衛門の苦労がいつか報われることを願いながら応援してしまう。下巻を読むのが愉しみな一冊である。

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2020/01/17

年末に観た映画「決算!忠臣蔵」にも通ずる 金の戦に励む武士の話。 お千さんがこの先幸せであってほしいなぁ。 下巻が楽しみ。 [図書館・初読・1月17日読了]

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2020/01/14

藩の借金を返すために侍なのに商人レベルの画策を施し、何とか借金返済を順調にしていた七郎右衛門。次々と問題が起こる度に「うちでの小槌」と言われる程凄い考えで脱帽でした。そのまま後編に読み進めます。

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2020/01/13

借金まみれの大野藩。主君から借金の整理を命令された七郎右衛門がさまざまな秘策を編み出し、着々とお金を稼いでいくという、痛快な読み心地の時代物経済小説。あまりこういう本格的な時代物を読みつけないと、最初はややとっつきづらい印象もありましたが。慣れてくると案外読みやすく。キャラクター...

借金まみれの大野藩。主君から借金の整理を命令された七郎右衛門がさまざまな秘策を編み出し、着々とお金を稼いでいくという、痛快な読み心地の時代物経済小説。あまりこういう本格的な時代物を読みつけないと、最初はややとっつきづらい印象もありましたが。慣れてくると案外読みやすく。キャラクターも魅力的で引きつけられました。 しかし七郎右衛門、頼りにされるのは良いですが。「打ち出の小槌」とはあんまりじゃない?(笑) 頑張ってお金を作る端から使われて、どんどん降られる打ち出の小槌。もちろん使う側もまるきりの無駄遣いではないといえ、なかなかの非道っぷりです。まだまだ上巻なのに次々降りかかる新たな試練(莫大な支出)にもはらはらさせられっぱなし。いつの世もお金って大変だ……!

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2020/01/06

初出 2017〜19年福井新聞ほか9紙 約270もあった藩のうち黒字だったのは2藩だけで、譜代4万石の越前大野藩(現在の大野市域だけの小藩)がそのひとつだったらしい。 幕末の大きく社会が変動してゆく時に先を見通して、封建社会の土台である農本主義から脱却して重商主義政策へ転換して...

初出 2017〜19年福井新聞ほか9紙 約270もあった藩のうち黒字だったのは2藩だけで、譜代4万石の越前大野藩(現在の大野市域だけの小藩)がそのひとつだったらしい。 幕末の大きく社会が変動してゆく時に先を見通して、封建社会の土台である農本主義から脱却して重商主義政策へ転換していく英明な君主と聡明で粘り強い家臣の物語を、作者らしい軽妙なタッチで生き生きと描いた、作者初の史実に即した作品。 天保年間、7代藩主土井利忠に見いだされた80石の中士内山七郎右衛門は、年貢年々分もの借金を抱えた藩財政の立て直しを命じられる。武士らしさをかなぐり捨てて金利計算をして商人と渡り合い、幕府から借金をして唯一の宝である銅山の再開発に成功し、特産物を育てるばかりでなく、直営の大野屋という店を各地につくり、輸送船を何艘も買って莫大な利益をあげた。 作者は七郎右衛門を、スーパーヒーローではなく、ちょっと頼りなく寂しがりだが、思いつきをなんとかして形にできる人物として描く。そのへんが共感して読んでいける。 上巻はわくわく気分、下巻は様々な困難にはらはらしながら、最後は目頭が熱くなる。 ちょっと新しい時代小説。

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2019/12/08

内容紹介 合戦が始まる。敵の名は、借金。 幕末期、ほとんどの藩が財政赤字に喘ぐ中、大野藩も例外ではなかった。 藩主・土井利忠は、様々な藩政改革を断行し、多額の借金を抱える藩財政を立て直そうとする。その執行役として白羽の矢が立てられたのが、若干八十石の内山家の長男である七郎右衛門...

内容紹介 合戦が始まる。敵の名は、借金。 幕末期、ほとんどの藩が財政赤字に喘ぐ中、大野藩も例外ではなかった。 藩主・土井利忠は、様々な藩政改革を断行し、多額の借金を抱える藩財政を立て直そうとする。その執行役として白羽の矢が立てられたのが、若干八十石の内山家の長男である七郎右衛門良休。 四歳年下の殿の人柄と才覚に惚れきった七郎右衛門は、己の生涯を懸けて利忠と向き合い、時には反発しながらも、大野藩の再生に奔走する。 『しゃばけ』『まんまこと』の著者が初めて実在の人物をモチーフに描いた、痛快新感覚歴史小説! 【著者プロフィール】 高知県生まれ、名古屋育ち。名古屋造形芸術短 期大学卒。漫画家を経て、二〇〇一年『しゃば け』で第十三回日本ファンタジーノベル大賞優 秀賞を受賞してデビュー。以来、「しゃばけ」シリーズは大ベストセラーになり、一六年には 第一回吉川英治文庫賞を受賞した。他に、「まんまこと」シリーズ、「若様組」シリーズ、「明治・妖モダン」シリーズ、「つくもがみ」シリーズ、『ちょちょら』『けさくしゃ』『うずら大名』『まことの華姫』『とっても不幸な幸運』など著書多数。

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2019/10/23

【合戦が始まる。敵の名は、借金】幕末期、赤字に喘ぐ大野藩。内山七郎右衛門は藩主の土井利忠と共に藩政改革を断行し、財政を立て直そうとする。新感覚歴史経済小説!

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