もっと知りたい「怖い絵」展 の商品レビュー
いつものシリーズから「怖い絵」展に展示された絵や展覧会そのものの解説本。 来場者の反応やそれに対する著者の感想が記されてあり生の感情の動きが見えてとても面白いが、普段の解説本の落ち着いた語り口が好きな方には逆にノイズになるかもしれない。 展覧会を開催するにおいての展示側の狙い...
いつものシリーズから「怖い絵」展に展示された絵や展覧会そのものの解説本。 来場者の反応やそれに対する著者の感想が記されてあり生の感情の動きが見えてとても面白いが、普段の解説本の落ち着いた語り口が好きな方には逆にノイズになるかもしれない。 展覧会を開催するにおいての展示側の狙いや苦心の跡、準備-開催期間-終了後の述懐が読めて楽しかった。本書中にも書かれていたポスターの「 ど う し て 。」のキャッチコピーは本当に秀逸だった。
Posted by
絵は一瞬を切り取ったものではなく、物語を表現したものなんですね。私には美術鑑賞はまだまだ解説してもらわないと理解は難しいけれど、絵をたくさん見たくなりました。あとセザンヌの絵だけ知っていたけれど、こんなに激情的な人とは知らなかった…!
Posted by
絵画を鑑賞する上で、中世ヨーロッパから近代にかけてのものは特に時代背景を学ぶことによって楽しむポイントが増えると考えている。イギリス王室の歴史や、日本人にはあまり馴染みのないキリスト教の世界観及びキリスト教世界の権力の変遷、あるいは北欧神話。 直接的に関わっていないように見え...
絵画を鑑賞する上で、中世ヨーロッパから近代にかけてのものは特に時代背景を学ぶことによって楽しむポイントが増えると考えている。イギリス王室の歴史や、日本人にはあまり馴染みのないキリスト教の世界観及びキリスト教世界の権力の変遷、あるいは北欧神話。 直接的に関わっていないように見えても(風景画など)歴史と絵画というものは切っても切り離せないなと思わせる一冊だった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
怖い絵展のキャッチコピー『どうして。』は処刑前の目隠しされたきれいな女性の絵と相まってめちゃくちゃよかった。心に残ってる。レンブラントとローランスとドロラーシュ絵うますぎる。 ムンクの叫び以外の絵初めてみたけどらしさがあった。 神話のオイディプスの話好みだ。 中野京子さんの本にしては振り仮名が多かった。
Posted by
学生の時に「怖い絵」を読んで大層面白かった記憶がある。その後ちゃんとシリーズを読み進めていれば、2017年の展覧会にも行けたかも…。この人の書き方は、時代に翻弄されて酷い目にあった女性に同情的で、こちらも共感しやすい。
Posted by
2017年開催の「怖い絵」展に展示された作品をより詳しく解説する。見た人は図録を読みたくなるし、見てない人も楽しめる。
Posted by
巻頭、アドルフ・モッサ『彼女(エル)』に目を奪われる。ファム・ファタル主眼の画集に外せない名画。モッサが21世紀日本に生まれていたら pixiv 人気絵師になっていたに違いない。 「怖い絵」というのはアプリオリもしくはアポステリオリに恐怖を訴える絵を指すのだろう。「エレベータ...
巻頭、アドルフ・モッサ『彼女(エル)』に目を奪われる。ファム・ファタル主眼の画集に外せない名画。モッサが21世紀日本に生まれていたら pixiv 人気絵師になっていたに違いない。 「怖い絵」というのはアプリオリもしくはアポステリオリに恐怖を訴える絵を指すのだろう。「エレベーターが開いたら怪物がいた」ではなく「エレベーターで乗り合わせた婦人がずーっと後ろを向いたまま振り返らない」という。 巻末「『怖い絵』展のできるまで」も興味深い内容だった。混雑する中、人の肩越しに絵画を鑑賞するのは御免だが、音声ガイドだけでも聴きたかった。
Posted by
絵は一瞬で見終わるかもしれないけど、じっくり細部まで見ることで読み解く面白さが絵にはある。 本書は絵を見る中での読み解きの興味深さや必ずしも1つではない作者や絵の登場人物の意図を「怖い」という観点から分かりやすく伝えてくれる。 ぜひ本物を見てその意味するところを自分でも探ってみた...
絵は一瞬で見終わるかもしれないけど、じっくり細部まで見ることで読み解く面白さが絵にはある。 本書は絵を見る中での読み解きの興味深さや必ずしも1つではない作者や絵の登場人物の意図を「怖い」という観点から分かりやすく伝えてくれる。 ぜひ本物を見てその意味するところを自分でも探ってみたいところ。
Posted by
観に行ったのが懐かしく、『レディ・ジェーン・グレイの処刑』の迫力が忘れられず…また展覧会やってほしいと願う モッサ、ホガースも印象的だったのでこれみた!と思い出したり 展覧会が出来るまでの紆余曲折を書かれたあとがき、本当に開催まで苦労されたのだろうけれど軽妙な語り口なのでとても興...
観に行ったのが懐かしく、『レディ・ジェーン・グレイの処刑』の迫力が忘れられず…また展覧会やってほしいと願う モッサ、ホガースも印象的だったのでこれみた!と思い出したり 展覧会が出来るまでの紆余曲折を書かれたあとがき、本当に開催まで苦労されたのだろうけれど軽妙な語り口なのでとても興味深く楽しく読めた
Posted by
見た目だけでなく、絵が描かれた背景なども含めて『怖い』絵を集めた展覧会に出展された絵が紹介されています。絵に描かれた場面に繋がる知識や背景を知っていると絵はより楽しめることを教えてくれる一冊。
Posted by
- 1
- 2