シークレット・ウォーズ(上) の商品レビュー

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2020/05/25

【ムンバイ・テロ発生後、エリオット・コーエンはこう語った。「ある意味、われわれが戦っていた相手は、実はISIだったということだと思います」】(文中より引用) 2001年の米同時多発テロ戦争後から2014年までのアメリカ・アフガニスタン・パキスタン関係を極めて丁寧かつ緻密に描き出...

【ムンバイ・テロ発生後、エリオット・コーエンはこう語った。「ある意味、われわれが戦っていた相手は、実はISIだったということだと思います」】(文中より引用) 2001年の米同時多発テロ戦争後から2014年までのアメリカ・アフガニスタン・パキスタン関係を極めて丁寧かつ緻密に描き出した超大作。著者は、本作の前段にあたる『アフガン諜報戦争』などで知られるジャーナリストのスティーブ・コール。訳者は、在パキスタン日本大使館で専門調査員としても務めた笠井亮平。原題は、『Directorate S』。 圧倒的すぎるほどに圧倒的な一冊。これでもかというほどの情報量が的確な構成と精確な筆致でまとめあげられており、ジャーナリズムの極北を見たような思いを抱きました。アフガニスタン・パキスタン関係を考える上で間違いなく避けては通れない傑作です。 まとまった情報量を一気に消化するのって大切☆5つぴかぴか(新しい) ※本レビューは上下巻を通してのものです。

Posted byブクログ