印度放浪 の商品レビュー
鋭い観察力、深い考察力、豊かな表現力 これらを駆使して、筆者自身のインド旅行を綴った旅行記です。あとがきにも書いてありましたが、色々なものが管理され整理された日本と対比する場所として、「綺麗なもの」や「汚いもの」、「生きること」や「死ぬこと」が織り交ざったインドを描いたのだと...
鋭い観察力、深い考察力、豊かな表現力 これらを駆使して、筆者自身のインド旅行を綴った旅行記です。あとがきにも書いてありましたが、色々なものが管理され整理された日本と対比する場所として、「綺麗なもの」や「汚いもの」、「生きること」や「死ぬこと」が織り交ざったインドを描いたのだと思います。 こういった視点で、日本と他の国を対比する考え方は、特に目新しいものではないと思うのですが、もしかすると、最初にやったのは藤原さんなのでしょうか。 本書を読み始めた頃は「おお、ようこんな文章書けるわ~!」と思っていたのですが、読み進めているうちに筆者が自分に酔っているのが伝わってきて、最後の方はポエム調の文章を「もうええって!」と思いながら読んでいました。あくまで個人的な感想ですが、400ページ近くの文章を、あの文体で読むのは、少しきつかったです。 出版された当時に読んでたら、もっとインパクトの強い本だったのかもしれません。
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ここ最近、寝る前にずっとこの本を読んでいて、いつも半世紀前の彼の地に想いを馳せながら眠っていた。悪くない寝かたである。
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ガンジス川沿いで、弔った死者の灰を舐めるシーンがあって、何故だかそれがずっと頭にこびりついて離れない。
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