荒廃する日本 の商品レビュー
インフラ投資=国の経済成長という(因果関係が逆にも聞こえるが)考え方に基づき、米国や欧州と比較した際の日本のインフラ投資の消極さと無計画さに警鐘を鳴らす1冊。1章は米国で起きた「荒廃したインフラ」問題を挙げることで、喫緊のインフラ補修・修繕への迅速な対応を訴えている。特に、橋梁や...
インフラ投資=国の経済成長という(因果関係が逆にも聞こえるが)考え方に基づき、米国や欧州と比較した際の日本のインフラ投資の消極さと無計画さに警鐘を鳴らす1冊。1章は米国で起きた「荒廃したインフラ」問題を挙げることで、喫緊のインフラ補修・修繕への迅速な対応を訴えている。特に、橋梁やトンネルはすでに建造40年を超えてすでに危険領域に入りつつあり、トンネル崩落事故やイタリアの橋梁崩落事故がいつ起きてもおかしくない。護岸や河川にしても防災ブロック等の崩落や浸食がすすんでいる。 日本が海外に対して劣っているのは、計画に時間軸と具体的な数字がないところ。歳入とのバランス見合いで予算を決めている現状では、20-30年後には更新・補修需要に見合った予算を割り当てられず、このままだとインフラ荒廃が進むばかり。
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