美味しい進化 の商品レビュー
進化美食学 ダーウィンとディナーをご一緒に 料理 ヒト族はいつ料理を始めたのか 貝 人類の大いなる旅の食料 パン 穀物の栽培が変えたヒト遺伝子 スープ 味を感じる「鍵穴」と失われた味覚 魚 風味の決め手となる遺伝子 肉 野生動物が家畜になるとき 野菜 多様性と進化の戦い ハーブと...
進化美食学 ダーウィンとディナーをご一緒に 料理 ヒト族はいつ料理を始めたのか 貝 人類の大いなる旅の食料 パン 穀物の栽培が変えたヒト遺伝子 スープ 味を感じる「鍵穴」と失われた味覚 魚 風味の決め手となる遺伝子 肉 野生動物が家畜になるとき 野菜 多様性と進化の戦い ハーブとスパイス 毒になるのに美味しいわけ デザート 甘い罠 チーズ 最も人工的な食べ物 ワインとビール 酒好きな酵母たちの物語 祝宴 狩りの獲物を分け合うことから 未来 持続可能な食べ物の進化とは?
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食べ物も進化してきたことが豊富な実例とともに語られていて面白い 遺伝子組み換えは怖がられるが、進化とは遺伝子組み換えなのだから怖がるのはおかしいとわかった ジョークを多く交えていて(英語じゃないと通じないのも多いが)固くない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
世界で三人に一人は苦味を感じないのは初耳 猫は甘みを感じにくい 鳥は激辛でも感じない。ブドウ糖より果糖は2倍危険。同じカロリーなのに満腹センサーに気づかれない。食べ過ぎ監視役の目をすり抜けるから過剰摂取する。 一番育てて人工的なのはチーズ。 章の流れがうますぎる。こんなに自然でエレガントな流れなかなかない。
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農学部図書館のアルバイト学生の方に図書を推薦いただきました。テーマは「進化 : evolution」です。 ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆ http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB2...
農学部図書館のアルバイト学生の方に図書を推薦いただきました。テーマは「進化 : evolution」です。 ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆ http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB29373612
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食べ物と人間が共進化してきた歴史。旧人類たちも、その進化に合わせて食物を選び、火などを使った調理法が味と食事時間を短縮し、(類人猿も焼いたものを好む)それが脳や腸の進化を促してきた。酒やミルクも安全な飲み水を提供することになり、それらのマイナスを分解する能力を進化させてきた。人間...
食べ物と人間が共進化してきた歴史。旧人類たちも、その進化に合わせて食物を選び、火などを使った調理法が味と食事時間を短縮し、(類人猿も焼いたものを好む)それが脳や腸の進化を促してきた。酒やミルクも安全な飲み水を提供することになり、それらのマイナスを分解する能力を進化させてきた。人間はこれまで品種改良に勤めており、野生種と家畜栽培種は全く異なる。植物であれば、身が大きくなる、家畜であれば大人しく斑点模様がなぜかでる。今の遺伝子組換えも過去の選別の延長とも考えられ、食料の安定供給に繋がる利点は多い。
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人類の進化と合わせて、食糧はどのように改良されてきたのか、そしてそれらの食料はそれぞれがどこで派生し、どのような進化をしてきたのかを、過去から現在、そして世界での伝播の様子をベースに詳細に説明してある。 数万年前の我々の祖先が何を食べていたのかが詳細に分かるのには驚き。それらを...
人類の進化と合わせて、食糧はどのように改良されてきたのか、そしてそれらの食料はそれぞれがどこで派生し、どのような進化をしてきたのかを、過去から現在、そして世界での伝播の様子をベースに詳細に説明してある。 数万年前の我々の祖先が何を食べていたのかが詳細に分かるのには驚き。それらを丹念に追っていく学問体系があることすら知らなかった。 作者の強烈なユーモアがあちこちに散りばめられており、ともすれば学術的になりがちな文章だが楽しく読めた。
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巻末の解説に要約が記載されているので、それを読むだけ足りる。 「体に良くないとわかっていながら、デザートをつい食べ過ぎてしまうのも、進化の皮肉かもしれない。デサートの主な材料は、炭水化物(糖質)と脂肪で、どちらも純粋なエネルギー源であり、私たちは専門の味覚受容体まで備えている。...
巻末の解説に要約が記載されているので、それを読むだけ足りる。 「体に良くないとわかっていながら、デザートをつい食べ過ぎてしまうのも、進化の皮肉かもしれない。デサートの主な材料は、炭水化物(糖質)と脂肪で、どちらも純粋なエネルギー源であり、私たちは専門の味覚受容体まで備えている。糖のうち、ブドウ糖はあらゆる生き物の動力源となる万能燃料だが気をつけたいのは果糖のほうだ。ブドウ糖よりも2倍も甘くはるかに危険で、多くの植物はこの糖を果実に加えて、人間を含む動物を強力に引きつける。果糖はブドウ糖と同じカロリーにもかかわらず、体が糖のように認識しない。胃の中の満腹センサーに気づかれないだけでなく、燃料の経済性を管理する身体のほかのメカニズムにとっても見えない存在なのだ。食べ過ぎ監視役の目をすり抜けるマントをかぶっているわけで、だからこそ果糖入り食材があふれる現代ではつい過剰摂取しまう(ママ)。」 胃のセンサーは感知しないかもしれないが、ブドウ糖の2倍も甘いということは、人体のセンサーが十分すぎるほど認識している証拠だ。 それを言うなら、デンプンこそが問題である。タイトルからして穀物食の問題を指摘した本だと期待したが、見事に裏切られた。 果樹がフルーツに果糖を加えて人間を誘惑していること自体が、植物と人間の共進化の証拠であるのに、それを否定してどうするんだ。
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サピエンス全史やエネルギーの人類史と同じような人類通史だが、食料にテーマを絞っている。穀物がどのように選別され農耕社会になったか、植物の食料としての進化。動物の肉、スパイス、お酒などでも同様の説明があり、同時に人間も、穀物のデンプンを分解するアミラーゼを体内で増やしたり進化してい...
サピエンス全史やエネルギーの人類史と同じような人類通史だが、食料にテーマを絞っている。穀物がどのように選別され農耕社会になったか、植物の食料としての進化。動物の肉、スパイス、お酒などでも同様の説明があり、同時に人間も、穀物のデンプンを分解するアミラーゼを体内で増やしたり進化している。人類は食べるためでなく、お酒を作るために穀物を栽培した説がここにも出ていた。定説になってきてるのだろうか。最後には究極の進化、DNA組み換え食品は、20年前と違い、もはや安全であると言い切れるという指摘もあった。個人的にはできるだけ避けているが、それも科学的ではなくなってきたようだ。
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