ブルーブラッド の商品レビュー
私の中で「藤田宜永」というと「鋼鉄の騎士」だったので、読み始めて、『車』『パリ』『子爵の息子』で「鋼鉄の騎士」を思い出しました。 透馬の名前がフランス語のThomasでもいけるのも何か理由があるのかなって思ったのですが、どうなんでしょう。 ジグソーパズルのように置いて並べてはめて...
私の中で「藤田宜永」というと「鋼鉄の騎士」だったので、読み始めて、『車』『パリ』『子爵の息子』で「鋼鉄の騎士」を思い出しました。 透馬の名前がフランス語のThomasでもいけるのも何か理由があるのかなって思ったのですが、どうなんでしょう。 ジグソーパズルのように置いて並べてはめて1枚絵が完成するかのように話が進むのは、ベテランのなせる業だな、と思いました。 読み始め、金色夜叉が浮いている感じがしたのですが、なるほどなーと思いました。 ただやっぱり最後は悲しかったです。 改めて藤田宜永先生のご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。
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子爵の息子の貝塚透馬は復員兵として3年半ぶりに日本に帰ってくるが、軽井沢の山荘に疎開していた両親が強盗撃ち殺されたことを知る。敗戦後の混乱期のなかで各国の諜報機関が凌ぎを削るなか、透馬はバーで働きながら両親を殺した犯人捜しを決意するが、ナチスの隠し財産争奪戦にかかわっていくことに...
子爵の息子の貝塚透馬は復員兵として3年半ぶりに日本に帰ってくるが、軽井沢の山荘に疎開していた両親が強盗撃ち殺されたことを知る。敗戦後の混乱期のなかで各国の諜報機関が凌ぎを削るなか、透馬はバーで働きながら両親を殺した犯人捜しを決意するが、ナチスの隠し財産争奪戦にかかわっていくことになる。
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記念すべき今年の100冊目です。活劇のようなテンポの良い作品でした。ただし内容は陳腐でありきたり。ワクワクはしたけどね。
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子爵の息子・透馬は徴兵され戦後、抑留から引き揚げる。疎開先でもある軽井沢の別荘で父母が外国人に殺害されていた。家も何もかもをなくした透馬は東京でバーテンダーの仕事につきながら、父母を殺害した犯人を探してゆく。見え隠れするナチの財宝、義賊、超国家集団、各国スパイ、ナチスの残党、メイ...
子爵の息子・透馬は徴兵され戦後、抑留から引き揚げる。疎開先でもある軽井沢の別荘で父母が外国人に殺害されていた。家も何もかもをなくした透馬は東京でバーテンダーの仕事につきながら、父母を殺害した犯人を探してゆく。見え隠れするナチの財宝、義賊、超国家集団、各国スパイ、ナチスの残党、メイドの八重と留学先で一緒だった理恵子との関係、カーレース、透馬は駆け抜ける。 カビ臭さを感じるハードボイルド(嫌いではないんよ)。八重と会うところとか偶然すぎるだろと思うところあるけど、いろんな筋が絡み合い結末がどうなるかと面白く読み進めました。ぶ厚いですが、テンポよく飽きさせませんでした。 この本を手に取ったとき、訃報が。心からご冥福をお祈りします。 もう読めなくなるのが残念ですね。
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