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勇者召喚に巻き込まれたけど、異世界は平和でした(8) の商品レビュー

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2020/02/13

 恋人の数を増やしていく間章的展開の8巻である。今回は前半でエルフのジークさんとの関係の変化が描かれている。  六王編開始を予告する招待状の配布を含みつつ、物語の焦点は少しずつ次なる展開へ、そして第一部のクライマックスへと歩みを進めている印象である。  この巻でもまた加筆は多く...

 恋人の数を増やしていく間章的展開の8巻である。今回は前半でエルフのジークさんとの関係の変化が描かれている。  六王編開始を予告する招待状の配布を含みつつ、物語の焦点は少しずつ次なる展開へ、そして第一部のクライマックスへと歩みを進めている印象である。  この巻でもまた加筆は多く、リグフォレシアへのジークとの旅行では加筆に加え、界王配下筆頭のリーリエが登場している。  彼女がどのような形で物語に絡んでくるかはわからないが、第三章「自然魔法の使えないエルフ」ではジークが(世界樹の実を食べたことで)ハイエルフに進化したことを告げるわりと重要な役割を果たしている。  次巻ではフュンフの登場と、彼女に対抗するためにイルネスが参戦することが予告されているが、こうしたオリジナルな要素による加筆が楽しめるのは書籍版ならではだろう。  大筋の加筆としては、ジーク編の他に、ルナマリアの過去編(ルナマリアのクォーターに人狼が混ざっているのはこれが初出?)やイルネスの過去編などが前倒しの形で収録されている。  加えて、自称ラスボスさんのシーンが幾つか加えられていて、伏線として物語の道筋を整えている。  楽しく読ませていただいた。  合間の巻の印象は否めないが、これは話の流れ上仕方ないところだろう。星四つ半相当と評価している。

Posted byブクログ