生命保険の不都合な真実 の商品レビュー
単純に特定の保険商品の欠点を指摘しているのではなく、業界全体と生保の変遷を踏まえながら書かれており俯瞰的に考えることができる1冊です。
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2019年刊。 世の中でかんぽ生命の不適切な販売のことが話題になったころ、タイムリーに出た本だろう。 取り上げられる話題は次のようなもの。 ・外貨建て保険 ・相乗り代理店 ・節税保険 ・不正販売(高齢者への不適正な商品の販売) 銀行と生保の力関係や、インセンティブなどの販売戦...
2019年刊。 世の中でかんぽ生命の不適切な販売のことが話題になったころ、タイムリーに出た本だろう。 取り上げられる話題は次のようなもの。 ・外貨建て保険 ・相乗り代理店 ・節税保険 ・不正販売(高齢者への不適正な商品の販売) 銀行と生保の力関係や、インセンティブなどの販売戦略、金融庁の指導など、新聞記者さんらしい取材による解説だった。 かんぽ生命の話は、改めてぞっとする。 本当に高齢者を何だと思っているのだろう。 と同時に、田舎の両親が心配になる。 職場にも生保の営業さんがかつてはしょっちゅう来ていた。 コロナを機に、今はほとんど姿をみない。 銀行からもひところ保険やら住宅ローンの勧誘がすごかった。 こちらは、電話とDM。 ただ、それもコロナを境にあまりなくなった気がする。 コロナで業界はどう変わったのだろう。 その後が気になる。
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朝日新聞記者なので誇張を割引いて読む必要あり。 ある担当者とか、ある幹部はとか、ある生保はとか、ソースの信憑性がないのが朝日新聞記者の特徴だ。 また保険業界だけでなく経済オンチのド素人なので取材内容の吟味考察ができていない。 と、本書を読む上でのストレスは置いておいて、 ・保...
朝日新聞記者なので誇張を割引いて読む必要あり。 ある担当者とか、ある幹部はとか、ある生保はとか、ソースの信憑性がないのが朝日新聞記者の特徴だ。 また保険業界だけでなく経済オンチのド素人なので取材内容の吟味考察ができていない。 と、本書を読む上でのストレスは置いておいて、 ・保険会社は腐りきっている。 ・だから潰れることが社会的正義。 ・そのために我々は不用意に契約してはならない。 この辺りの結論を得た。 本書に記載はないが、個人的に保険の仕組みそのものは社会に必要。個人でどうにもならない事態を社会全体で支え合うという思想。中央管理者のいない保険の仕組みがあると良いのだが。
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はじめに 第1章 空虚な最高益 第2章 安心を奪う「外貨建て保険」 第3章 生保と銀行の「共犯関係」 第4章 「営業」VS.「乗り合い」 第5章 「節税保険」の罠 第6章 かんぽ生命は、闇だらけ おわりに
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生命保険業界の過去の不祥事について直近のかんぽ事例まで書かれている。耳にしたことがある内容も多いと思うが、企業名等を伏せずに堂々と書かれているので読んで損は無し
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保険会社の涙ぐましい努力と金融庁、国税庁のイタチごっこの軌跡 空に巻き込まれるいたいけなカモ老人 金融の知識ははやはり必要だと再認識させられた 保険に含まれるリスクを意識する
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自分が理解できない商品は、買ってはいけない。 世に数多ある商品の中で、複雑怪奇な商品の一つが金融商品。 理解出来ないのに、少なくない人が、手を出してしまう。 金融商品に対して、少しリテラシーがあるので、こんなサギみたいな商品、 少なくとも、自分では手を出さないものを、少なくない人...
自分が理解できない商品は、買ってはいけない。 世に数多ある商品の中で、複雑怪奇な商品の一つが金融商品。 理解出来ないのに、少なくない人が、手を出してしまう。 金融商品に対して、少しリテラシーがあるので、こんなサギみたいな商品、 少なくとも、自分では手を出さないものを、少なくない人が、買ってしまう。 無知というのは、やはりおそろしい。 例えば、テレビCMで紹介されているモノとか。。。 金融機関が、広告まで売って、つまり余計に経費をかけて売りたいと思うものに、 契約者がお得になる商品は、ほとんどない。 少ない掛け金で安心、少額、ボーナスありなど、 聞こえの良い言葉が並んで、そうか私も必要なんだ、契約してしまうのは、 ほんと恐ろしいことだ思う。 ただ、なぜ、飛びつくか、わかるような気がする。 それは、逆説だが、よく、わからないからだと思う。 人は、わからない何か(例えば将来)に期待してしまうからだろう。 逆に宝くじは、よくわかるから、買われてる。 ただ、金融リテラシーが少しでもある人は、まず買わない。 宝くじは、もし当たったらどうしようという淡い期待と安さが魅力だが、 当たることは、まずない。一生で交通事故に何回も遭遇するより、 確率はずっと少ない。少なくない生命保険の商品が、 実は、宝くじと似ている。ただ、優れた商品もあるのも、また事実。 ただそういうものは、やはりある程度、知識がないと、絞りこめない。 くれぐれも、マネー〇〇という人には、相談するかは、よくよく考えるべきだと思う。 なんで、まともな金融機関に勤めていない彼らが、 なんとかプランナー2級という、新書1冊分の金融知識で、専門家ズラして、喰っていけるのか? 彼らは、何を売っているのか、顧客への正しい金融知識とライフプランの作成、 んなわけないからだ。こういう疑問を持つのは、重要だと思う。 この著作を読むと、まぁ、そうだろうなという状況が書いてある。 テレビで投資信託の商品CMを見たり、生命保険のCMを見ると、複雑な気分になる。 金融リテラシーの向上は、かなり前から叫ばれているが、 英語やITスキル以上に、下がっているような気がする。 日本では、どうしても、リスクという考え方が、文化的にも、 また、教育的にも、わざと理解させないようにしている。 高齢者をターゲットにするのは、確率的に騙される、 失敬、商品の「特性」をよくわからないままに、誘導営業という名の元に、 半強制に買わせられる確率が、他の世代と比べて高いからだろう。 つまり認知機能が劣っている人を今、大手金融機関がターゲットにしている。 個人的には、生命保険の契約の他に、 大手通信会社の下請けがやっているサギまがいの契約だと思う。 高齢者は、アホみたいに高い契約をしている。 その一人が自分の両親だった。 到底使わないようなオプションを山のようにつけられていた。 母親いわく、担当者は、良い青年だったみたいで、年収まで聞かれたみたいである。 これじゃ、郵政がやっていることと、そっくりじゃないかと思う。 通信プランも、実は金融商品に近いことを、もっと啓蒙すべきだと思う。 全く自身の通信状況に合わない契約をやっている高齢者は、ごまんといるだろう。
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本書は朝日新聞記者が、批判的に保険業界の問題点をまとめたものです。 最近よく目にする外貨建て保険や、複数の保険会社の商品を扱う乗り合い代理店、かんぽ生命の不正問題など興味があったトピックを詳しく扱っていたので満足度が高かったです。 顧客の利益を無視した営業をする者がどんな手口を使...
本書は朝日新聞記者が、批判的に保険業界の問題点をまとめたものです。 最近よく目にする外貨建て保険や、複数の保険会社の商品を扱う乗り合い代理店、かんぽ生命の不正問題など興味があったトピックを詳しく扱っていたので満足度が高かったです。 顧客の利益を無視した営業をする者がどんな手口を使ってきうるのかということを知っておくことは、自分自身や自分の家族の資産を守るために大事なことだと思います。 そういった意味では、そういった手口やそういったことが発生する背景がよく分かる本書は、保険をどうしようかと考えている方や親が高齢になってきた方にオススメできる一冊です。
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