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夜長姫と耳男 の商品レビュー

3.8

15件のお客様レビュー

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2024/08/15

他の人のレビュー読むとみなさま理解して最後まで読み込んでいる 長いし絵もほとんどなく2人の稚児と言う本をよんだばかりでまた仏だぁと思ったらもう理解できず途中で投げ出す。また読み返しても途中で集中力もなくなってしまい今回は諦めまた日を改めて読んでみることにする。

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2024/08/09

安吾の描く、芸術家の地獄系短編。 夜長姫みたいなおっそろしい美少女に罵倒されて、ぐわんぐわんに振り回されて、両耳切り落とされる当たりはほんと…安吾だなって思うよ…。 夜汽車氏の小虫も殺さなそうなのに残酷非道な夜長姫…すごい…。

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2024/08/13

今日、別の仏師にまつわる本を読んだばかりだ。 耳男は仏師。ミロクを彫る。 夜長姫は魅力的で無邪気だ。 無邪気の中に邪悪を持っている。 それを悪いこととは思っていないから 決してその心を隠したりはしない。 耳男は夜長姫の恐ろしさに気づきながらも 惹かれていたのだろうか。多分 魅...

今日、別の仏師にまつわる本を読んだばかりだ。 耳男は仏師。ミロクを彫る。 夜長姫は魅力的で無邪気だ。 無邪気の中に邪悪を持っている。 それを悪いこととは思っていないから 決してその心を隠したりはしない。 耳男は夜長姫の恐ろしさに気づきながらも 惹かれていたのだろうか。多分 魅かれていたのだろう。 夜長姫の笑顔に押されっぱなしだった。 負けまいと踏ん張っていた時には 夜長姫の怖ろしさが見えていなかった。 力が抜けて外に目を向けられるようになって 姫の異常性を見つめた。 仏師として作る方向性は違うものな気がしたが 仏を見出すことと地獄を見ることは 紙一重なのだろう。 笑顔の仏様をつくる中にも狂気の部分がある のかもしれない。 無邪気って怖い。

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2024/04/14

素晴らしい! というわけで、23おネエは坂口安吾プラス夜汽車さんの『夜長姫と耳男』です いやぁ、面白かった やっぱ坂口安吾いいよね 残酷過ぎる夜長姫、彼女がなんのメタファーなのかってところよね そこをどう捉えるかでこの作品の印象というか感じ方が変わってくると思うんですよね ...

素晴らしい! というわけで、23おネエは坂口安吾プラス夜汽車さんの『夜長姫と耳男』です いやぁ、面白かった やっぱ坂口安吾いいよね 残酷過ぎる夜長姫、彼女がなんのメタファーなのかってところよね そこをどう捉えるかでこの作品の印象というか感じ方が変わってくると思うんですよね いやメタファーも何も無いただのソシオパスじゃん?ってのもありだと思う わいはなんだろう?それこそ「死」そのものちゃうかな?と思いました 解説とか読んだらぜんぜん違くて恥ずかしいことになるかもしれんけど、それでいいのだ! どう受け取るかはこっちの勝手だ!w で、坂口安吾もすんばらしい 夜汽車さんのイラストもすんばらしい なのに、なぜ★2?っていうね いやだってどう考えても耳男って醜男じゃん!こんな二枚目の描写、作中に一個もないよ?馬面って書いてあるよ? 本気の馬面書いちゃったら『乙女の本棚』のコンセプトから外れちゃうのかもしれんけど、そしたらこれを題材に選ばなきゃいいじゃんって思うのね まぁまぁの中編(107ページ)でイラストの割合が少ないのも、だったらポイント 乙女の本棚に合ってると思えないこの作品を選んだ立東舎に★2です!

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2024/03/07

恥ずかしながら、この年になるまで坂口安吾のことをよく知らなかった。数年前に『堕落論』を読んで興味は持っていたが。 で、この話。なんか一周回って愛の話なんじゃないかと思った。相当いびつだし、登場人物の誰一人として思い入れはできないけど。ヒメの最期の言葉が呪いのように残っていて、その...

恥ずかしながら、この年になるまで坂口安吾のことをよく知らなかった。数年前に『堕落論』を読んで興味は持っていたが。 で、この話。なんか一周回って愛の話なんじゃないかと思った。相当いびつだし、登場人物の誰一人として思い入れはできないけど。ヒメの最期の言葉が呪いのように残っていて、そのせいかもしれない。 『桜の森の満開の下』でも思ったけれど、絵本のようにうつくしいイラストが、作品をいい意味で読みやすく、イメージしやすくしていると思う。読む人を選ぶとは思うけれど、夜汽車さんのイラストも一見の価値ありなのでぜひ読んで! …落ち着いたら坂口安吾の他の作品にも手を出したい…。

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2024/02/17

坂口安吾 安吾忌 こちらは初読、1952「夜長姫と耳男」 飛騨の匠の弟子の仏師、耳男。 乙女の本棚になるまで、知らなかった作品です。 耳男の語りの説話体。 長者に乞われて夜長姫の護身仏を彫る。 耳男は、夜長姫の何かが秘そむ無邪気な笑顔に囚われて、化け物を彫る決心をする。 蛇の生...

坂口安吾 安吾忌 こちらは初読、1952「夜長姫と耳男」 飛騨の匠の弟子の仏師、耳男。 乙女の本棚になるまで、知らなかった作品です。 耳男の語りの説話体。 長者に乞われて夜長姫の護身仏を彫る。 耳男は、夜長姫の何かが秘そむ無邪気な笑顔に囚われて、化け物を彫る決心をする。 蛇の生き血を飲みその死骸を吊るす。 それさえ美しいと思う夜長姫。 好きなものは、呪うか殺すか争うか。 なかなかの狂気と幻想の世界観。 飛騨という土地への坂口安吾の思い、飛騨の匠への敬意。命惜しまぬ作品へのリスペクト。 夜汽車さんの作品は、可愛さもあり、まるで乙女の童話に擬態しているけど、ストーリーは鳥肌もの。

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2024/02/08

痛い痛い痛い。 『桜の森の満開の下』も女が狂ってたけど、『夜長姫と耳男』も負けず劣らず狂ってる。 予想外の展開にちょっと引きました。。。 イラストが綺麗で読みやすいので『乙女の本棚』シリーズはオススメです!

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2023/12/07

「乙女の本棚」シリーズ、私の5冊目。このシリーズで大好きになってしまった夜汽車さんのイラストと、少し前に読んだ「桜の森の満開の下」で有名な坂口安吾のコラボであり、どんな作品なのか興味津々で読み進めていったが、正直、恐ろしすぎて、このイラスト無しではかなりキツかった。イラストが恐ろ...

「乙女の本棚」シリーズ、私の5冊目。このシリーズで大好きになってしまった夜汽車さんのイラストと、少し前に読んだ「桜の森の満開の下」で有名な坂口安吾のコラボであり、どんな作品なのか興味津々で読み進めていったが、正直、恐ろしすぎて、このイラスト無しではかなりキツかった。イラストが恐ろしさを妖しさという美しさに変換してくれて本当によかった。この作品も「桜の森の満開の下」も、残酷さと、魔性の女に魅入られるところが似ていて、坂口安吾の作風はこのようなものが多いのか気になった。決してもう一度読みたいと思えるわけではないのだが、心が凍っていく恐怖感は、他の作品ではまだ味わったことのないものであり、印象に残る作品だった。

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2023/07/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 乙女の本棚シリーズから、坂口安吾さんと夜汽車さんのコラボ作品「夜長姫と耳男」です。少女マンガのように可愛くて鮮やかな着物を纏う姫が印象的なんだけど、よく見ると骸骨とか蛇も描けれているし(;・∀・)  師匠からの推薦を受けヒダから夜長姫のもとを訪れた耳男…。依頼された仏像の制作には3年間を要し、夜長姫の無邪気な笑顔の裏にある残虐性に対抗すべく、耳男は蛇の生き血を飲み残りは制作した仏像に浴びさせ、亡骸を天井から吊るす…狂気じみた期間を過ごす。その後も、夜長姫の仏像制作の依頼を受けこの地に逗留していたが、村に疫病が流行り村人が次々と命を落とす…。その様子を高楼から見ては楽しむ夜長姫…耳男は夜長姫の狂気を目の当たりにし、夜長姫を刺す…。夜長姫は最期に「好きなものは呪うか殺すか、争うかしなければならないのよ…」と言い残す…。  怖い怖いお話でした!なんとも表紙からはここまでは想像もできてませんでした…。ある意味、怪談?オカルト??でも、文字だけの原作なら読み切れなかったかな…とても、きれいなイラストなんです。夜長姫の纏う着物の鮮やかさ、でも妖しさを秘めてる…。逆に最後のイラストは真っ白な装いなのが印象的…狂気から解放されての清々しさを感じさせてくれました。

Posted byブクログ

2023/04/06

師匠の推薦で夜長姫のために仏像を彫ることになった耳男は姫の住む村で残酷で怪しい日々を過ごす。 暗い。 夜汽車さんの端麗な絵柄で描かれた無邪気で残酷な姫が物語にすごく合っていた。 髑髏柄の着物……

Posted byブクログ