鉄腕アトム プロローグ集成 の商品レビュー
1975年の夏休み。部活から家に帰る時にバスを乗り換えるバス停の前の本屋さんで、新刊のサンコミックス版の鉄腕アトムに出会いました。ちっちゃな時からアトムが大好きで、でも「少年」も「カッパコミックス」もたまにしか買ってもらえなかったので、サンコミックス版はお小遣いで、毎月新刊出るた...
1975年の夏休み。部活から家に帰る時にバスを乗り換えるバス停の前の本屋さんで、新刊のサンコミックス版の鉄腕アトムに出会いました。ちっちゃな時からアトムが大好きで、でも「少年」も「カッパコミックス」もたまにしか買ってもらえなかったので、サンコミックス版はお小遣いで、毎月新刊出るたび買い揃えていきました。実家には全部残っているはず…(不安)。その思い出が表紙に引き寄せられ衝動買いした本書を開けて急速に蘇りました。第一章はそのサンコミックス版オリジナルで書き足されたプロローグを集めた、という変な本です。でも個人的には、あの夏の強烈な暑さを感じてしまいました。あの頃、バスにはまだエアコン入っていなくて、買ったばかりのコミックを汗をかきかき貪り読んだような気がします。このプロローグの語り部として手塚治虫本人が出ていて連載時代の状況とか葛藤を語るので、アニメで好きになった自分としては大人びた説明にも思えたことも、いま思い出しました。子供の頃好きだったキャラクターとしてのアトムが、小人と大人の間でストーリーとしてのアトムに変わっていった、あの頃が本書には詰まってました。実家に帰ったらサンコミックス全巻揃っているか、確かめなきゃ…
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ロボットでありながら人の心を持ち、だけどロボットなので人と同じようにはいかない。 そのどちらの仲間にも入れない、とてもとても複雑な立場よね、アトムくん。 どちらの仲間でもあるとも言えるのだけど、その狭間で苦悩することの方が多い気がします。 ブラックジャックにゲスト出演した作品まで...
ロボットでありながら人の心を持ち、だけどロボットなので人と同じようにはいかない。 そのどちらの仲間にも入れない、とてもとても複雑な立場よね、アトムくん。 どちらの仲間でもあるとも言えるのだけど、その狭間で苦悩することの方が多い気がします。 ブラックジャックにゲスト出演した作品まで載ってるとは思わなかった。 設定が変わりまくるアトムくんだけど、それで作品の無力が損なわれたりしないのは、手塚さんの力なのでしょう。
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