信号処理のための線形代数入門 の商品レビュー

関原謙介(著者)

2023/09/09

アレイ信号処理の教科書としてはもちろんのこと，線形代数の教科書としてもユニークで，本書における線形代数を攻略することで応用の幅が大きく広がる。

2022/10/14

1章でベクトル・行列の復習をやって、2章で特異値展開、3章ベクトル空間と来て、4章あたりからは無線通信の信号処理ではよく見るが大学の線形代数ではやらなかった内容になっていったので、どこから自分に無い知識なのかが分かって良かった。順を追って、飛躍無く素直な説明と数式展開が行われている。ミニマムノルム解、MUSIC、適応ノイズ除去、妨害信号除去あたりのキーワードを数式からちゃんと理解するのに役立つ。知りたかったアレー信号処理系の基礎はこれを読み込むのが良さそう。終盤はベイズ機械学習でEMアルゴリズム・スパースベイズ学習とかにちょっと触れる。最終章はMATLABコードがあるらしいので試したい。