創世のタイガ(講談社版)(6) の商品レビュー
人類学ゼミの卒業旅行でオーストラリアを旅している途中、男女7人はタイムスリップしてネアンデルタール人とホモサピエンスが同時に生息していた時代に行ってしまう。何故なのか、どうなるのか、ということは最終巻に明らかになるかもしれないが、漫画の目的はそこにはない。大型獣や最も警戒しなくて...
人類学ゼミの卒業旅行でオーストラリアを旅している途中、男女7人はタイムスリップしてネアンデルタール人とホモサピエンスが同時に生息していた時代に行ってしまう。何故なのか、どうなるのか、ということは最終巻に明らかになるかもしれないが、漫画の目的はそこにはない。大型獣や最も警戒しなくてはならない人類のいる中で、体力や時代のスキルに劣っていると思われる現代の若者が、この3万年前(私の推測)の旧石器時代に果たして生き残ることができるのか、という問いかけの漫画なのだ。現在出ている6巻まで一気読みした。 ただ彼らには、人類学専攻で普通の学生以上に高い知識がある。また、主人公タイガは格闘技の技術と工夫と勇気があった。 ネアンデルタール人とホモサピエンスは当然のように「組織的に」殺し合っている。これには私は、とっても違和感がある(cf.『絶滅の人類史』を読めばその根拠を書いている)。このように描くのは、「戦争」がないと歴史が進まないと勘違いしている現代人の悪弊だと思う。何しろ彼らが殺しあう動機をこの作品は一切語っていないのである。しかし、ここでいくら言っても物語はそのように進んでいるので、とりあえず受け入れて読み進めていった。いいところもある。日本の古代ファンの私が見ても、とっても面白い所が多いからだ。 大型獣をも倒せる石槍の作り方、皮のなめし方、土に書く地図、共同体の中の長老の存在、簡単な信仰、狩の仕方、生き血で塩分を摂る方法、塩がまだ作られていなかった頃の保存法(いぶし肉)、そして組織的な狩によるマンモスハンター、「創世の」という題名の意味がどんどん明らかになってくる最新巻だった。
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創世のタイガもマンモスバトル! とりあえず、 1匹倒して食べる! 1匹、 マンモスの赤ちゃんをペット化? キーポイントになるかな? そんな中、 今後はやっぱりのネアンデルタール人との戦い。 で、 女の子2人が連れ去られちゃった! って、 もうお決まりの展開しか見えないのですが、どう?
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