パーフェクト・ブルー 新装版 の商品レビュー
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読みやすかった! 母親の精神状態が1番やばいと思った。 銅代謝異常という副作用の設定には脱帽。 加代と糸の印象が後半に行くにつれ薄くなっていたのでそこは残念。
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宮部さん作品の読み残し。レベル7や龍は眠るなど初期作品も好きなので、読んでみた。犬の視点や二つの話を交互に展開などいろんな取り組みがあって、初長編とのことでもっと長めだと面白かったのかも。 でもこの3年後に火車上梓って凄すぎる。 鮎川さんの解説はいただけないのが残念。
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スポーツって何なんだろうね。 楽しむためにしているはずなのに。 趣味を仕事にしてはいけませんというのは個々にも通じるのかもしれない。 でも好きなら仕方ないですね。 そしてそれを食い物にする大人たち。 そういうの本当に気持ち悪いけど、そういう人たちがいるからこそ楽しんでスポーツがで...
スポーツって何なんだろうね。 楽しむためにしているはずなのに。 趣味を仕事にしてはいけませんというのは個々にも通じるのかもしれない。 でも好きなら仕方ないですね。 そしてそれを食い物にする大人たち。 そういうの本当に気持ち悪いけど、そういう人たちがいるからこそ楽しんでスポーツができる子もいる。 なんだかね。
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’21年3月29日、読了。 久々の、宮部みゆきさんの小説。長編デビュー作、だそうで…。 うーん…なんか、ちょっと期待はずれ、だったかな。犬の視点での語りは、僕は面白かったけど…過去に読んだ宮部作品と比べると、どうしても、ちょっと。
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物語の牽引力がイマイチで、可読性もイマイチ。 宮部みゆき先生の作品は好きなのだけど、この作品の問題はイヌの視点の一人称であるのに、多くの人間が場面に登場することかなと思う。 通常は視点を明確に切り分け、見事なカメラワークのような三人称文体の作品が多い。 処女長編ということでま...
物語の牽引力がイマイチで、可読性もイマイチ。 宮部みゆき先生の作品は好きなのだけど、この作品の問題はイヌの視点の一人称であるのに、多くの人間が場面に登場することかなと思う。 通常は視点を明確に切り分け、見事なカメラワークのような三人称文体の作品が多い。 処女長編ということでまだザラツキがとれていなかったのかもしれない。
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宮部みゆきさんの作品は以前に数冊読んだことがありましたが、ふと改めて発行順に読みたくなり、この作品を手に取りました。 何のひねりもなく書くと単純にシリアスな話になりそうですが、語り手が犬というのとその語り口からか、シリアスなはずなのに何となく温かみのある不思議な雰囲気で楽しんで読...
宮部みゆきさんの作品は以前に数冊読んだことがありましたが、ふと改めて発行順に読みたくなり、この作品を手に取りました。 何のひねりもなく書くと単純にシリアスな話になりそうですが、語り手が犬というのとその語り口からか、シリアスなはずなのに何となく温かみのある不思議な雰囲気で楽しんで読めました。
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ずいぶん前に読んだことのある本。 進也の父親である諸岡氏は、態度には出さないけれど2人の息子のことを同じように愛していた。 兄は高校野球のスターと言われ将来を期待され、弟はそれとは裏腹に家出をしたり、何かと手のかかる正反対の兄弟だったけれど、諸岡氏は進也のまっすぐな性格をとてもよく理解していた。 その、諸岡氏の家族を大切に思う気持ちが、取り返しのつかないことをさせてしまう。 初めて読んだときは、父親の気持ちの描写は最後までなかったから、一見問題児である進也に対しては家族の恥だと思っていたんじゃないかと感じていた。 だから、諸岡氏が最後のシーンで進也に自分の気持ちを伝える場面では、2人の息子を愛する気持ちがとても温かいと思ったし、それと同時に、許されない過ちを犯してしまった父親の今後を思うととても切なくなった。 今回は再読となるので、父親の気持ちは最初から知っていたから、初読みのときのような驚きはなかったけれど。 元警察犬のマサの語りで進むストーリーは楽しく読めた。
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宮部みゆきさんの初長編作品。初めて読んだのはもう20年以上も前の学生の頃。その時ですら初版から10年ほど経っていた。30年も前の作品とは思えないほど古びていない。さすがは宮部さん。当時は犬が語り手という設定が印象的だった。ただ、改めて読み返してみると、今の宮部作品の完成度の高さと...
宮部みゆきさんの初長編作品。初めて読んだのはもう20年以上も前の学生の頃。その時ですら初版から10年ほど経っていた。30年も前の作品とは思えないほど古びていない。さすがは宮部さん。当時は犬が語り手という設定が印象的だった。ただ、改めて読み返してみると、今の宮部作品の完成度の高さと比べてしまい、どうしてもテンポの悪さや設定の無理、矛盾が気になる。キャラは好きなんだけどなあ。
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元警察犬のマサと蓮水探偵事務所の娘加代。 高校野球界のスター諸岡克彦の死をめぐる謎に迫る。 初期の作品のため、宮部みゆき好きで多くの作品を(火車や、ソロモンの偽証などなど)読まれてる方は物足りなさを感じる。しょうがないか。東野圭吾も初期の長編作品ガッチガチですしね。
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宮部みゆきの長編第1作。 最初に世に出た頃に読んだはずだが、内容はほとんど忘れていた。 1989年に世に登場した作品だ。まだパソコンも一般家庭では珍しく、当然スマホどころか携帯電話も普及していない。IT機器がないというだけで、ミステリー小説がこれほど違うのかと驚かされる。現代に執...
宮部みゆきの長編第1作。 最初に世に出た頃に読んだはずだが、内容はほとんど忘れていた。 1989年に世に登場した作品だ。まだパソコンも一般家庭では珍しく、当然スマホどころか携帯電話も普及していない。IT機器がないというだけで、ミステリー小説がこれほど違うのかと驚かされる。現代に執筆を続ける人気小説家ではあるが、初期作品はすでに古典と言ってもいいのかもしれない。 登場人物を丁寧に描き、人物像を際立たせる宮部作品はこの頃からすでに現れている。その文章表現力も並のものではない。当時はまだ20台であったはずである。才能はすでに開花していたと言えるだろう。 宮部みゆきの「今」をより深く知るために、再度読んでも損はない作品である。
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