アイドランク(4) の商品レビュー

さきしまえのき(著者),宮場弥二郎

2019/12/02

アルコールといえば普段はワインくらいしか飲まない人間なんだけどこの作品を読むと偶にはビールやウィスキーも飲みたいなぁ、なんて思ってしまう
そう思ってしまうくらいにアルコールの美味しい楽しみ方をこれでもかと披露してくる

サキ達がアルコールを楽しむのに大いに貢献しているのがほのかであるわけど、彼女はその力を遺憾なく発揮する為に様々なアイテムやお店をサキ達に披露する
昼間っから何軒も梯子したり、「それどうやって持ってきたの？」と言いたくなるようなアイテムを持ってきたり。これは様式美のようなものでほのかが何をおっぱじめようと今更驚いていたら本作を楽しむなんて無理な話なのである
だから、サキの家で燻製を楽しみたいからって業務用の換気扇を取り出したり、野外フェスで冷たいお酒を飲みたいからって発動発電機を用意していたからってそう簡単に驚いたりしないのだ
……いや、流石にエクストラコールドの認定基準をクリアしてたのにはドン引きしてしまったけど。どんだけ飲んでんねん

そんなある意味いつもどおりの飲酒模様が繰り広げられたまま本作は唐突に終わる
読み終わった瞬間は読み終わったと気付かなかったほど。
まあ、この物語で最終話らしい最終話を描こうとしたらアイドルの飲酒バレとかそういう方向に行きかねないから、あくまでいつもどおりにお酒を楽しむ描写で終わったのはある意味良かったのかもね