Eランクの薬師(1) の商品レビュー

雪兎ざっく(著者)

2024/05/28

元々薬師としての力量と自負を持っていたはずのヒロインが、術のせいで道具として消耗され棄てられた後、自分を取り戻していく物語。
ヒロインの思考と葛藤が丁寧に描かれていて楽しく読了。

ヒーローの回りくどく思わせぶりでハッキリ気持ちを伝えず『わかるだろ？』な態度の上、ヒロインには言葉にさせる性格に終始イラつきましたが、高ランクでも得手不得手がきちんとある彼や世界観はとても良かったです。

久々転生モノじゃない異世界ファンタジーを読んだのですが、ものすごく気持ちが良かった。
高ランクであろうとキャラクターに万能感が無いので地に足のついた冒険譚なのが楽しい。

ただ、底辺に見られ道具として使われている年頃の女の子が、男四人のPTと数年行動していたり、男と二人旅で夜は抱き締められて眠ってるのに『何も無かった』は気持ち悪かった。
けどまぁ少女小説だし仕方ないか。

2024/04/09

言外に、パーティーから外れろ、と言われて外れた。

追放もの、とはまた違うような？？
えらく主人公が後ろ向きだな、と思っていたら
読み進めていくうちに納得。
いや、ある意味自分の能力存分に使っているので
彼もすごいな、というのもありますが。
使い方、間違ってますが。

やたらに無自覚にいちゃついてるな、と思ったら
あぁそういう事…と。
ちゃんと口にした方が、分かりやすくてよろしいかとｗ

2022/10/28

　１巻は、すごく好き。主人公が、少しずつ自分を取り戻していく過程とヒーローとの絡みが可愛い。が、２巻以降は蛇足だと思う。

　『不老虫』を読み終えて、ついリーチ系の魔物が出てくるお話を読み返してしまった。あとサンドウォームの『デューン』も読み返すつもり。あまりに昔に買ったので、デューンはバーコードついてないけど…。

2022/07/05

薬師のキャルの冒険者ランクは最低のE。
体力も無いし、戦えないキャルは突然、パーティから放り出されてしまう。
故郷のコロンに帰りたくても、Eランクでは碌な仕事もなく、先が見えずに溜息をつくキャル。
そんなある日、いつもの通り「探索(サーチ)」を展開しつつ歩いていると、大剣を抱えた男性からお宝の反応が。

大剣を携帯した、厳つくて強面なガイドと、博識でちょこまかと有能なキャル。
故郷のコロンまでの2人の旅で2人の距離も縮まって、卑屈だったキャルも薬師の誇りを取り戻していく。
ガイドの口説きがあまりにも遠回しで微妙…。
キャルの卑屈さの根っこが取り除かれるラストはスッキリ。
ガイドが手を貸したけど、キャル自身が乗り越えるのが良かった。
爽やかな読後。
続きも気になる。

しかし、ガイドのイラストが厳つくも強面でもないのが違和感…。　

2020/12/27

勇者たちといるときとカイドと一緒のときで全く違うキャル。勇者といるときは、不要だと言われないようにとおどおどしているけど、カイドといるときは自分の力が役に立っているのを知ることができて楽しそう。それでも、自信を持ちきれないキャルは、見ていて悲しかった。キャルのことを大切にしたい、ずっと一緒にいたいと思っているカイドと過ごすうちに、少しずつでも元のキャルに戻ることができればいいな。

2020/01/02

コミックを軽く読んでみて続きが気になったので読んでみた。

面白かったけど、帯と人物紹介の
「チート」って言い方はなんか引っかかった。