ただ、顧客のために考えなさい 改訂版 の商品レビュー
転職して、生命保険営業の道を選んだ友人からの一冊。 最初は、彼の影響を排して、あくまでドライに徹して本の感想を書こうとしたが、出来なかった。なぜなら、彼の存在なしにこの本は読むことは有り得なかったし、常にその姿を投影しながら読んだから。その意味で、これまでの読書とは異なる読書体験...
転職して、生命保険営業の道を選んだ友人からの一冊。 最初は、彼の影響を排して、あくまでドライに徹して本の感想を書こうとしたが、出来なかった。なぜなら、彼の存在なしにこの本は読むことは有り得なかったし、常にその姿を投影しながら読んだから。その意味で、これまでの読書とは異なる読書体験をした。 まず、本書について。 副題、営業力の秘密とはなにか?その答えとは、ライフプランナーの人間力である。このことを伝えるための一冊だったと、そう受け取った。 本書は、ライフプランナーの歩んだ6篇の記録と、質の高いライフプランナーを採用し育てるための人事システム?についての解説によって構成されている。一つの企業のドキュメンタリーという読み方もできると思う。社史と言うと大袈裟だが、設立からの潮流の中で、目覚ましい活躍をした6人の精鋭の物語。 次に、感想そのいち。 仕事(=顧客を思うこと)に対する真摯な姿勢には、一社会人として感じることが多くあった。自分の仕事と仮定した時に、ここまで一人に徹することができるだろうか。こんな風に真っ直ぐに相手のことを考えて相手に尽くして仕事をしたい。本当は。 率直に言えば、(あくまで個人的には、、)生命保険「営業」の持つイメージは澄んだものではない。この点は本書においても、日本の生命保険営業が産んだ弊害であり事実だと言う。それゆえ、保険会社の営業、なんて聞くと、(言葉を選ばずに言えば、)プロと素人の知識の差で難しい契約をさせられるのではないか?と感じ、身構える部分が少なからずある。 しかし、保険という考え方が、社会にとって不要かと問われれば、その答えはNOである。 なぜなら、この考え方がなければ、非常に低いが0ではない偶発的な死の可能性が実体となって襲ってきたとき、詰んでしまうと思うから。 事実、この概念は、純粋な意味において、何かあったときに、一定の手助けをしてくれる。現代を生きる上で本来的には必要なサービスであると思う。 だとするならば、我々にとって重要なのは、いかにして、誠実な生命保険を選び取るか。それこそが被保険者側の課題なのではないか?そこに対して、保険会社が誠実な説明をしないといけないのは言うまでもないけど。 感想その2。 繰り返しになるが、仕事に対する情熱は凄まじいものがある。特にそれを強く実感したのは、リビングニーズ特約を日本に初めて取り入れたくだり。これは、本書においても一銭の儲けにもならないと断言している。純粋に顧客のためになるから、少しの利益も出ないことでも奔走する。これは、最小限のエネルギーで最大の効果を上げる的な思想とは真逆。実際にこの理念で社員が走ってるって強い。でもこれ、抱えてる全顧客に対して同水準の細かなコミュニケーションはできないのでは、とも思ったり。実際には、その他大勢の、ありふれた日常がある。(保険業界だから、ありふれた日常って良い事!)膨大な顧客に対して、どのようにリソース配分しているのか? 最後に、そのほかの雑感。 ・大蔵省との許認可のくだりは、生命保険業界からみた行政(の横柄さ、、)がみえた ・医師会の見解変更があり、リビングニーズ特約が認められる。業界トップの方針の影響力たるや。 ・超トップ営業の成績は、週3件の新規契約を370週連続(=7年半!)で達成する凄まじさ。 ・顧客のなる木は、ストレートな表現過ぎないか?笑 ・他の誰とも異なる優しいライフプランナーに、あなたならなれると思う。
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ライフプランナーの仕事とは。 プルデンシャルで働くという事とは。 これらの事の理解も深まりますが、 スペシャル営業集団のプルデンシャルが何故営業マンとして優れているのか。 営業にかける想いの大切さ。 この事に納得がいく一冊です。
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