加藤英明、カミツキガメを追う! の商品レビュー
久しぶりに図書館の児童図書のコーナーからの一冊。 特定外来生物に指定されているカミツキガメの研究家が書いた本。小さいときからカメが好きで飼おうとしたこともあるらしい。その頃は,純真に「生き物が好き」という少年だった。 おそらく,今,日本で外来種が蔓延ってしまったのは,こうい...
久しぶりに図書館の児童図書のコーナーからの一冊。 特定外来生物に指定されているカミツキガメの研究家が書いた本。小さいときからカメが好きで飼おうとしたこともあるらしい。その頃は,純真に「生き物が好き」という少年だった。 おそらく,今,日本で外来種が蔓延ってしまったのは,こういう純真な心をもった生き物好きな子どもたち・大人たちのちょっとした心の緩みがあったからなんだろうなと思う。だからこそ,人ごととは思えないのだろう。 研究者となった筆者は,外来種の駆除に乗り出す。池に仕掛け網をしてもすぐにそのあみが盗まれたり…と,いろんな出来事にあいながらも,少しずつ外来種の問題を拡げていく加藤さんの姿が頼もしい。 わたしもまた,アメリカザリガニの駆除や調査をしているのだが,仕掛け網を置いてあるだけで興味を持ってくれる人がいる。そのとき,通りかかった住民にいろいろと説明することで,確かに意識は変わっていくのだと思う。
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気になる表紙でつい読んでみようと思っちゃいますね! 説明文かと思いきや個人的なエピソードも沢山入っていて読みやすい! かなり好きな感じでしたがやや文脈的に読みにくいところもあったので星4です!
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印旛沼のカミツキガメのことがニュースになり、気になっていた。子どもにも大人にもわかりやすい良書だと思う。子ども時代に関わってきた生き物のことや、研究者になるまでの道のりについては、親近感を持って読んだ。生き物を調査すること、特に幼体の生態を把握することの難しさが、手に取るようにわ...
印旛沼のカミツキガメのことがニュースになり、気になっていた。子どもにも大人にもわかりやすい良書だと思う。子ども時代に関わってきた生き物のことや、研究者になるまでの道のりについては、親近感を持って読んだ。生き物を調査すること、特に幼体の生態を把握することの難しさが、手に取るようにわかる。そして、私たちがこれから、どのように野生生物や外来種と接していけばよいかについても、まとめられている。 目次 1 危険なカミツキガメ 2 子ども時代の私と外来生物 3 カミツキガメ、各地にあらわる 4 たたかいの始まり 5 池の水をぬこう 6 150個のわなをみんなでしかける 7 カミツキガメは「悪い生き物」? 8 あきらめたら終わり ・あとがき ・特定外来生物リスト ■コラム:外来生物対策メモ■ 1 これが外来生物カミツキガメだ! 2 日本の水辺にいる外来生物 3 カゴわなの種類と仕組み 4 カミツキガメの卵 5 カミツキガメの定着を食い止める方法 6 外国で問題化している日本からの外来生物 7 私たちにできること 著者紹介 加藤英明(著) 1979年静岡県生まれ。農学博士。静岡大学教育学部講師。「世界ぐるっと爬虫類探しの旅」(エムピージェー)、「ゆるゆる外来生物図鑑」(学研)など、爬虫類や外来生物関連書籍多数。テレビ番組でも活躍中。
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