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戦争獣戦争 の商品レビュー

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2020/07/28

 変梃なタイトルから期待したのだが、これは駄作。  生命(いのち)の世界であるこの世界と平行して、死命(しのち)の世界があり、そこで二体の戦争獣が戦っている。戦争獣とこっちの世界を結ぶ者が異人(ホカヒビト)である。およそそういった設定で現代東アジアの戦争地を舞台に異人たちの活動が...

 変梃なタイトルから期待したのだが、これは駄作。  生命(いのち)の世界であるこの世界と平行して、死命(しのち)の世界があり、そこで二体の戦争獣が戦っている。戦争獣とこっちの世界を結ぶ者が異人(ホカヒビト)である。およそそういった設定で現代東アジアの戦争地を舞台に異人たちの活動が描かれる。  こうした世界設定を登場人物が少しずつ探っていくというのならいいのだが、あっさりと地の文で説明してしまう。説明するくせに、わからないだとか、可能性があるだとか曖昧な物言いになったりして完全に失敗。そしてその世界設定も十分整合性が得られていない。整合的でなければなかったなりにぶっとんだ設定を力業で乗り切るという方策もあるだろうに、ワイドスクリーンにならず、バロックにもなりきれない。  登場人物の行動原理もよくわからないままなので、結局何の話だったのか途方に暮れる。

Posted byブクログ

2019/12/11

久しぶりに山田正紀を読んだ。「神狩り2 リッパー」以来かもしれない。渾身の力作であることは言うまでもない。この様な作品、継続して提供して欲しい。最近、本当に本格的なSF小説が少なくなってきている中、大御所の作品を楽しみにしている。

Posted byブクログ