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最強の系譜 の商品レビュー

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2020/02/10

『Gスピリッツ』誌の連載をしてる那嵯涼介氏の一冊。 シュートで誰が強いという検証はあまり意味がないと思ってるけど、ジョー・マレンコ、ローラン・ボック、ロイ・ウッド、モンスターマン&ランバージャックのインタビューは面白かった。

Posted byブクログ

2019/11/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ある意味「待望」の本が遂に出版。 著者は那嵯涼介氏。小泉悦次氏・ミック博士氏と並び、 僕が個人的に尊敬している「プロレス史」探求家が、 もの凄い"ボリューム"の本を出してくれた。 基本はG SPIRITSに掲載された記事をまとめたもの。 ということは、全てを既に読んでおり、どの記事にも 唸らされた覚えがビンビンにあるのだが、こうやって まとめて読むとやっぱり唸る。巻末の参考文献一覧ま でをしっかり読んだ後、しばらくの間呆けてしまうく らい、凄まじい本である。 カール・ゴッチ、ダニー・ホッジ、ローラン・ボック に関する記述はおそらく世界一の精度と内容を誇り、 その手の、いわゆる"シューター"や"フッカー"と目さ れるプロレスラーに興味を持たざるを得ない我々のよ うな昭和プロレス者にはやたらと響く内容。コレに加 え、幼い頃に秋田書店のプロレス入門で読んだ「恐怖 のトルコ人」こと、ユーソフ・イシュマイロロ(本編 ではユーソフ・イスマイロと表記)の件やトルコレス リングの解説が詳細に描かれており、そのあたりを鬼 のように読み込んでしまう。三つ子の魂、ってヤツな のかなぁ・・・。 本体価格2,000円はかなり高めの設定だと思われるだ ろうが、実際に本を手に取り、ページをめくってみれ ばそ値段がかなり「安い」という事実に気付くと思う。 最低でもプロレスに興味のある人しかターゲットにな り得ない本だが、一度でも「プロレスこそ最強の格闘 技」を信じた人なら持っていなければいけない作品。 作者の冒頭の言葉を、僕も拝借させていただく。 「プロレスラーに”強さ”を求めて何が悪い」と。

Posted byブクログ