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2019/12/12

マインドフルネスのルーツとなっているタイ森林派の僧侶アチャン・チャーの法話集。 経典の読解法のような内容なら難しくてついていけないと思いましたが、とてもわかりやすい比喩をちりばめた話が展開されています。 どの話も納得のいく内容で、引き込まれました。 初めてのことに取り組む困難さ...

マインドフルネスのルーツとなっているタイ森林派の僧侶アチャン・チャーの法話集。 経典の読解法のような内容なら難しくてついていけないと思いましたが、とてもわかりやすい比喩をちりばめた話が展開されています。 どの話も納得のいく内容で、引き込まれました。 初めてのことに取り組む困難さと当惑について、師は「森の中に道を作るようなもの」という例えで説明します。 わからないながらも、とりあえず続けていけば、いつしか道はできるもの、なにより実践が大切だということがすとんと腑に落ちます。 「普通の人間だったブッダも実践を通じて心を養い、悟りへと至った」という言葉にも納得でき、難解なことは何一つ言っていないのに、確かな説得力があります。 厳しい言葉や茶目っ気の中に、高僧とは思えないほどの気さくな人柄が全編を通じてにじみ出ており、親しみを感じられます。 おそらくブッダも、彼のようにわかりやすく、かつ人に寄り添った説法をしたのだろうと思いながら、ページを読み進んでいきました。 このたび、ハードカバーが文庫化され、より読みやすくなりました。 仏教は難解だと苦手意識を持っている人、瞑想は好きだけれど仏教はよくわからないという人などに読んでもらいたい本です。

Posted byブクログ