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室内生活 の商品レビュー

4.1

11件のお客様レビュー

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2022/04/26

痛快で小気味良い書評。著書に共通するキーワードを他の著作でもひたすら繰り返す。 でも、なんか読んでしまう。 口癖は経営センス云々、抽象と具体の往復運動、因果論理の束、ストーリー、ことほど左様に、ありていに言えば、など。 特に柳井正氏の、当たり前ですけど、当然ですけど。を気に入...

痛快で小気味良い書評。著書に共通するキーワードを他の著作でもひたすら繰り返す。 でも、なんか読んでしまう。 口癖は経営センス云々、抽象と具体の往復運動、因果論理の束、ストーリー、ことほど左様に、ありていに言えば、など。 特に柳井正氏の、当たり前ですけど、当然ですけど。を気に入ってか頻発するあたりはもはやオヤジギャグ的。 特に、最終章のおっさんの食の嗜好や服の着回しの下りなど、普通は読んで何の役にも立たないし気色悪ささえ覚えるはずなのだが。 このおっさんの小気味良さそうなパーソナリティに触れているうちに、まあいいかと思えてくる。これこそ筆者のいう文脈とストーリーなのかな。

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2022/04/02

本好きが全面に全開されていて、それだけで嬉しい。500ページ以上あるので、なかなか…と思ったが、書評や雑感、著者の日常など、自由に綴られて飽きない。書評はビジネス書中心だが、時々紹介されるビジネス関連以外の本が興味深い。これ読みたい!と思ってメモを取ったのが23冊。本好きには堪ら...

本好きが全面に全開されていて、それだけで嬉しい。500ページ以上あるので、なかなか…と思ったが、書評や雑感、著者の日常など、自由に綴られて飽きない。書評はビジネス書中心だが、時々紹介されるビジネス関連以外の本が興味深い。これ読みたい!と思ってメモを取ったのが23冊。本好きには堪らぬ、ムフフな本。 楠木建の本をまだ一冊しか読んでいないため、もっと他の著作を読んでみようと思う。本著では、就職に向かず、研究室に残った様が綴られるが、経済系を選んだ理由は詳細が無く、興味深い。また、本の読み方について、論理構成が自由過ぎるフィクションでは駄目で、論理を楽しみたいから、ノンフィクション。知識を得たいのではなく、対話、想像しながら、謎解きを楽しむ感覚。なんとなく共感。 この本を一冊読んだだけで、次に読みたい本が際限なく広がっていく。こうした読書の旅も、至高かな。

Posted byブクログ

2022/03/21

紹介される本の要点がわかりやすく説明されるだけでなく、著者の読書の姿勢、読書の醍醐味が伝わってくる。 融通無碍な筆致も楽しい。

Posted byブクログ

2021/05/11

著者がこれまで発表してきた書評、解説書の選集。短編から長編論文に匹敵する長さまで、短・中・長編の批評を500頁近くに渡り繰り広げる。書評・解説書というジャンルだが、文調はエッセー風。平易に読者にわかりやすく書いているが実はエッセンスを鋭く突き、そしてえぐり出しているところは凄い。...

著者がこれまで発表してきた書評、解説書の選集。短編から長編論文に匹敵する長さまで、短・中・長編の批評を500頁近くに渡り繰り広げる。書評・解説書というジャンルだが、文調はエッセー風。平易に読者にわかりやすく書いているが実はエッセンスを鋭く突き、そしてえぐり出しているところは凄い。本書は1度で3度美味しい本。膨大な良書を紹介し―筆者の専門分野や興味があるところが中心だが―、長短自在な書評の書き方のお手本を見せ、そして―ここが一番面白い所であるが―著者の人間性、いや人間味が染み出す読書への彼独自の「お作法」。実のところ私自身書評を連載しており、著者の書評を大いに参考にさせて頂いている。あれこれ抜きにしてとにかく面白い。著者の書評通りなのかオリジナル本を読んで比べてみるのも面白そうだ。

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2020/12/27

楠木先生の思考に沿った、好き嫌いでおすすめされた書評集。ここから十冊は購入した。優れた書評に勝るものはない、と再認識。

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2020/04/12

『戦略読書日記』ですっかり書評家・楠木建のファンになったワタシには、氏の書評がつまった本書を買わない理由などまったくなかった。500ページを超える単行本でも、その厚さに躊躇するどころか、むしろ期待で胸が高なった。 果たして内容は期待以上。書評に加えて、読書論や読書スタイルが挿入さ...

『戦略読書日記』ですっかり書評家・楠木建のファンになったワタシには、氏の書評がつまった本書を買わない理由などまったくなかった。500ページを超える単行本でも、その厚さに躊躇するどころか、むしろ期待で胸が高なった。 果たして内容は期待以上。書評に加えて、読書論や読書スタイルが挿入されていて、これがまた楽しい、と言うか驚愕!自由度が高すぎてロジック抜きのやりたい放題になってしまう小説には手をつけず、(ビジネス本を含めて)人間と社会についてのノンフィクションが中心。徹頭徹尾インドア派で、時間があれば一日に10時間本を読み、読書で頭が疲れたら違う本を読んで頭を休ませる。こんな人から繰り出される書評がつまらない筈がない。 読む前から分かっていたことではあるけれど、またしても読みたい本が増えてしまった。

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2020/01/13

濃厚な書評集に筆者の読書生活のエッセイを加えたもの。 幼少期をテレビ放送のない国で過ごしたこともあり、同じ本を繰り返し読んで、考えるクセがついたという。そんな筆者の生活を書いた部分が抜群に面白い。そこだけで1冊本を書いて欲しい。 (2200)

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2023/12/26

空気感がかなり面白い 600ページあり、かなり長いが、楠木先生と実際に話しているような感じで非常に面白い。 以下のように、読書とは何かを明確にしていて、かなり納得した。 「言われてみれば当たり前ということは言われるまでわからない 当たり前の向こう側にある真実を頑健で鋭い論理を重...

空気感がかなり面白い 600ページあり、かなり長いが、楠木先生と実際に話しているような感じで非常に面白い。 以下のように、読書とは何かを明確にしていて、かなり納得した。 「言われてみれば当たり前ということは言われるまでわからない 当たり前の向こう側にある真実を頑健で鋭い論理を重ねて突き詰め、無意識のうちに見過ごされている人間と社会の本質を浮き彫りにする」 名著と言われているものの多くは、新しい発見はないが、言葉になっていない当たり前を語っていることが多い。しかし、それをいかに鋭い論理で、短い言葉で語っているかが重要であると改めて感じさせられた。 楠木先生の著書にも通じる話だが、以下をこの本の中で触れていて、読んでみたくなった。 「ストーリーとして競争戦略を作ることが重要」 戦略を、一つ一つではなく、繋がりを考えることが重要というのは、大きな発見になった。 最後の方で、楠木先生のかなり個人的な話をしていて、見た目や声のトーンからは見えないお茶目な一面が見えて、親近感が湧いた。

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2019/11/09

こういう本を読むと、自分がやっている読書は、知識を得ること止まりで、考えるってことをしていないというのがわかってしまう。自分がこういう本を書いたら10ページにおさまるくらいの薄っぺらさになりそう。この本の著者と同じ、「本をたくさん読む」って行為をしているはずなのに。

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2019/10/31

500ページ越えの大作。アダム・グラント著のGIVE&TAKEを監訳した楠木建さんの読書の本。 さっと読んだ感じ、楠木建さんが読書が大好きだという事が伝わる本。 書かれているのはビジネス書を含めた様々な本の解説から書評がぶわっ!!とまとめられている。 佐藤優さんの「読書...

500ページ越えの大作。アダム・グラント著のGIVE&TAKEを監訳した楠木建さんの読書の本。 さっと読んだ感じ、楠木建さんが読書が大好きだという事が伝わる本。 書かれているのはビジネス書を含めた様々な本の解説から書評がぶわっ!!とまとめられている。 佐藤優さんの「読書の技法」のような読書の仕方や考え方というより、好きで好きでたまらない本の事をみんな読んで!!って感じ。 まだサラッとしか読んでないので、読み終わったら追記か編集していく

Posted byブクログ