宇宙の地政学(下) の商品レビュー
宇宙科学が、権力や軍事と離れられない現実を見つめつつも、具体的には低コストな資源開発などにより、平和へ向かうきっかけを掴めるのではないかとの希望を語っている。
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上巻は戦争と宇宙開発は密接に関係しているというお話でこれこれはで納得できたし興味深かった。 下巻からは主に政治や法律の話になり、もはや呪文のような内容にしかわいには感じられなかった。 非常に読むのが辛いし、途中は大幅に飛ばした。 上下ともに読んで思うのは、宇宙開発には戦争は切...
上巻は戦争と宇宙開発は密接に関係しているというお話でこれこれはで納得できたし興味深かった。 下巻からは主に政治や法律の話になり、もはや呪文のような内容にしかわいには感じられなかった。 非常に読むのが辛いし、途中は大幅に飛ばした。 上下ともに読んで思うのは、宇宙開発には戦争は切り離せないで許してね。だってお金がないと研究できないし、戦争ってなるとお金が出てくるし。っていう言い訳をずぅううっと長い文章で弁明してるような感じだった。実際そうなだろうけど、筆者の主張らしい主張は上巻の最初と下巻の最後にちょこっとあるだけでした。
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科学技術史的な上巻と異なり、本巻では各国の宇宙に関する取り組みや、20世紀後半から21世紀にかけての米国の戦争と宇宙技術との関係及びその将来の話が語られており、だいぶ地政学的な内容にはなってきている。 ただそれでも、この内容が「宇宙の地政学」かといわれると首をかしげざるを得ない...
科学技術史的な上巻と異なり、本巻では各国の宇宙に関する取り組みや、20世紀後半から21世紀にかけての米国の戦争と宇宙技術との関係及びその将来の話が語られており、だいぶ地政学的な内容にはなってきている。 ただそれでも、この内容が「宇宙の地政学」かといわれると首をかしげざるを得ないが。 宇宙に関する今後の科学技術的発展に関して、米国の予算等の観点で意見を言いたかったのだろうが、正直最後まで何を言いたいのかが伝わってこなかった。 21世紀になり、これまで国主導であった宇宙の開発についても民間が先導するようになり、それにより20世紀までの宇宙と軍事との関わり合い方は今後変わっていく可能性はある。 そういった視点での議論や問題提起でもあればもっと楽しめたのだが。 面白かったか所 ・ハッブル宇宙望遠鏡と最高機密の偵察衛星との関係 ・国際宇宙ステーションに対する科学者の捉え方
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
下巻になると、「戦争の共謀者」として国の指導者や軍、宇宙関連産業(宇宙アセットの供給者)などの思惑が複雑に絡み合っている様子が解説されている。特に、アメリカの湾岸戦争を中心に宇宙アセットを駆使した現代の戦争の有り様が語られる。また、あの月面着陸であっても研究予算でなく軍事予算がふんだんに使用されていることも例に挙げられている。 終章「回復のとき -持続可能な宇宙開発のために- 」では、今後の宇宙開発のあり方について、筆者の危機感が語られている。
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上巻と下巻で評価・カテゴリを分ける。半ば科学史をなぞっていた上巻と比較し、下巻ではコメントや報告書を引用するような形で著者の認識が述べられていく。同じような話が多く、かつあくまでアメリカのみからの視点であり、その意味では「地政学」という日本語は少し違うのではないかという印象。原著...
上巻と下巻で評価・カテゴリを分ける。半ば科学史をなぞっていた上巻と比較し、下巻ではコメントや報告書を引用するような形で著者の認識が述べられていく。同じような話が多く、かつあくまでアメリカのみからの視点であり、その意味では「地政学」という日本語は少し違うのではないかという印象。原著のAccessory to Warの方がより良い。 もう少しジャーナリスト的な筆致か、もっと(社会科学系の)研究者のような筆致だと個人的には好みの本に仕上がったのではなかろうか、という感想を持った。ただジャーナリスト的な筆致で迫るには内容があまりにもアレなのだが。
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下巻では電磁天文学と衛星、米中ソ・ロの宇宙軍事開発、などなどについて淡々と述べられている。多分好きな人が見たら面白いんだと思う。でもおれには正直面白くなくて退屈なのであった。
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